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34%の省エネ性能改善が必要 パナソニックが語るエアコン事業戦略と2027年の壁製造マネジメントニュース(2/3 ページ)

パナソニック HVAC & CCはエアコン事業における取り組みや、2027年に改定が予定されている省エネトップランナー制度に関する現状と見解について説明した。

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エオリアは「安定稼働時の出力調整」で省エネ性を実現

 パナソニック HVAC & CCは冷房の長時間使用の際に、設定温度到達後の安定時運転の出力調整が高い省エネ性を実現するために重要だと捉えている。エオリアの高級モデルである「Xシリーズ」が取得したデータによると、エアコンの設定温度維持のために運転のオン/オフを繰り返すことで電力の無駄使いが発生していることが判明した。山本氏は「エアコン稼働時間の約65%を低〜中負荷の安定運転が占めている。エアコン稼働時間の大部分が30%以下の出力で運転しているため、この領域をいかに高効率化するかが重要である」と語る。

高い省エネ性実現に必要なこと
高い省エネ性実現に必要なこと[クリックして拡大] 出所:パナソニック HVAC & CC

 高い省エネ性能を実現するために、パナソニック HVAC & CCは高効率な「エコロータリーコンプレッサー」を開発し、エオリアの高級モデルに搭載している。同コンプレッサーは一般的なロータリーコンプレッサーと比較して、冷媒圧縮時のベーン(仕切り板)とローターの間に隙間が発生しないため、低速回転時のロスを削減できる。これにより、エアコンの安定稼働時の出力を抑制し、無駄なオン/オフを発生させることなく、設定温度をキープしながら運転可能だ。

「エコロータリーコンプレッサーの断面図比較(左)と省エネ効果(右)」[クリックして拡大] 出所:パナソニック HVAC & CC

 また、エアコン内部の清潔性を保つための機能をエオリアに搭載している。エアコンを長時間稼働させることで、フィルターにほこりが蓄積し、エアコンの効率性を下げたり、カビの養分になったりといった問題が発生してしまう。この問題に対し、エオリアの一部モデルにはエアコンのフィルターを自動で掃除する機能や、ほこりを外に排出するといった機能を備えており、フィルター掃除の手間を削減し、エアコン内を清潔に保つことが可能だ。

 さらに、カビの発生を抑制してエアコン内部を清潔に保つ「ナノイーX内部クリーン」機能を搭載している。同機能は運転終了後に送風でエアコン内部を少し乾かした後に、40℃以上の加熱乾燥をエアコン内部で実施する。加熱乾燥終了後は再度送風を実施し、エアコンの内部にパナソニック独自の微粒子イオン「ナノイーX」を充満させ、内部を乾かしきる。この一連の動作を実行することで、カビの発生原因となる水分や菌を抑制可能だ。

「ナノイーX内部クリーン」の詳細
「ナノイーX内部クリーン」の詳細[クリックして拡大] 出所:パナソニック HVAC & CC

 今後のエオリアの展開方針として、パナソニック HVAC & CCはライフサイクルの価値向上を目指す。エオリアの生産時には環境負荷の低い冷媒や再生樹脂を使用し、環境に優しい製品の開発を進める。施工時には少しでも早くエアコンを設置できるような機構をエオリアに搭載し、施工性の向上を図る。顧客が使用する段階では、IoT通信や運転データを活用した省エネ制御やエコロータリーコンプレッサーやフィルター自動掃除機能などのコアデバイス/技術の強化を進める。顧客継続接点の強化も併せて推進し、IoT技術を活用して故障箇所を事前に特定する、エアコンのクリーニング時期を利用状況によって顧客に知らせるなどの取り組みを推進する。

今後の目指す姿
今後の目指す姿[クリックして拡大] 出所:パナソニック HVAC & CC

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