再生師、テクスチャー翻訳家……オカムラがAIで導く2045年“未来の職業”:イノベーションのレシピ(1/2 ページ)
オカムラは、自社の保有特許とAIを掛け合わせて導き出した「まだ存在しない未来の職業展 2045」を開催。手の動きで環境音を奏でる「ジェスチャーオーケストラ」や、対話から人生を再仕立てする「エンディングエディター」といった体験型展示を披露した。
オカムラは2026年6月18日、高輪ゲートウェイシティー THE LINKPILLAR 2(東京都港区)において、AI(人工知能)を活用して導き出した50の“未来の職業”を紹介する、「まだ存在しない未来の職業展 2045」の先行体験会を開催した。アートとテクノロジーの企画/制作を行うKonelとの共創プロジェクトだ。同月26日まで一般公開する。
特許技術からAIが2万7900件の事業アイデアを出力
未来の職業展は、オカムラにおいて、新規事業を創出する手前の段階を模索する「0次開発プロジェクト」の第1弾として取り組んだものだ。
オカムラ 執行役員 オフィス環境事業本部 開発創造本部 本部長の佐藤直史氏は、「最初からゼロイチ(0→1)を絞り込むのではなく、事業の種となる0.1(仮説)を大量に生み出す0次開発というアプローチを採っている」と説明した。AIの知性が人間を超える、「シンギュラリティ」が到来するとされる2045年をマイルストーンに置き、将来の社会的課題とそこから生まれる職業を逆算した。
職業アイデアの導出に当たっては、オカムラが保有する全特許6136件(失効、申請中含む)の中から、他領域へ応用可能な279件を抽出。抽出した特許データをAIに読み込ませ、1特許当たり100件の事業アイデアを生成し、合計2万7900件のアイデアを出力した。これまでオカムラが展開していない市場も含めて大量に生成することで、人間の思い込みやバイアスを外すことが狙いだ。
さらに、出力したアイデアに対し、AIが新規性、市場性、実現性の3軸でスコアリング評価を実施。今回はその上位アイデアに人間が精査を加えることで、最終的に50の未来職業へと収束させた。なお、今回構築した2万7900件のデータベースは、今後もオカムラが新規事業を探索する際の社内基盤として継続的に活用する。
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