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日系自動車メーカーの世界生産は2カ月連続の前年比増、中東情勢の影響は自動車メーカー生産動向(2/3 ページ)

2026年4月の日系自動車メーカー8社の世界生産台数は、トヨタ自動車、スズキ、ダイハツ工業、マツダ、三菱自動車の5社が増加し、2カ月連続の前年超えとなった。今のところ中東情勢の緊迫化に伴う影響も、中東市場向けの輸出程度で、原材料の調達難などによる大きな影響は表れていないようだ。

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スズキ

 スズキの4月の世界生産は、前年同月比11.4%増の30万4040台と8カ月連続で増加し、4月としての過去最高を更新した。けん引役はインドで、インド国内での物品/サービス税(GST)引き下げによる需要拡大に対応した増産や、新型SUV「ビクトリス」や新型EV(電気自動車)「eビターラ」の投入、輸出の拡大などにより、同16.5%増の20万9501台と8カ月連続で増加。4月のインド生産として過去最高を記録した。インド以外の海外生産も、SUV「フロンクス」を生産開始したインドネシアに加え、パキスタンも増加し、同16.4%増の1万8847台と3カ月ぶりの前年超え。その結果、海外生産合計は、同16.5%増の22万8348台と8カ月連続で前年実績を上回り、4月の過去最高となった。

 国内生産は、前年同月比1.6%減の7万5692台と2カ月ぶりに減少した。マイナーチェンジを実施した「キャリイ」「エブリイ」「クロスビー」の販売が好調だったが、国内最量販車種の「スペーシア」をはじめ、「ワゴンR」「アルト」「ジムニー」など軽自動車が落ち込んだ。ただ、輸出は同9.2%増の1万7821台と2カ月連続で増加した。

ホンダ

 ホンダの4月の世界生産は、前年同月比0.8%減の27万6895台と3カ月連続で減少した。大きな要因が中国で、市場の競争激化によりEV販売が低迷しており、同38.9%減の2万8842台と、中国に工場を構える日系4社の中でもダントツの減少率だ。7カ月連続の前年割れで、回復の兆しは見えていない。中国以外のアジアも伸び悩みを見せており、アジアトータルでは同32.1%減の5万3145台と、こちらも7カ月連続で減少した。一方、主要市場の北米は堅調で、同5.9%増の15万3614台と5カ月連続のプラス。このうち米国は、同5.7%増の9万7045台だった。それでも中国の大幅減をカバーするには至らず、海外生産トータルでは同5.7%減の21万8133台と4カ月連続の前年割れとなった。

 国内生産は好調で、前年同月比22.9%増の5万8762台と5カ月連続で前年実績を上回った。5月の国内販売を見ると、主力の「N-BOX」が増加した他、「フィット」が2桁%増と大きく伸長。新型EV「スーパーワン」も純増となった。さらに「シビック」の生産移管もプラス材料となった。輸出も、欧州向けが大きく伸長し、同7.2%増の9852台と2カ月ぶりに増加した。

日産自動車

 日産の4月の世界生産は、前年同月比4.2%減の21万2463台と2カ月ぶりに前年実績を下回った。海外生産が落ち込み、同6.6%減の16万6027台と2カ月ぶりのマイナス。地域別では、メキシコが前年の新型「キックス」の反動減や、「ヴァーサ」と「セントラ」の新型への切り替え、「ナバラ」の台数減などで、同31.4%減の3万4521台と4カ月連続で減少。中国も「キャシュカイ」や「シルフィ」の減少などにより、同10.0%減の4万1373台と2カ月ぶりに減少した。英国も「ジューク」の減少で同1.5%減の1万8603台と2カ月ぶりのマイナスだった。海外で唯一好調なのが米国で、「ローグ」の増産に加えて、「パスファインダー」や「フロンティア」といった新型車が好調で、同32.2%増の5万1821台と6カ月連続で増加した。

 長らく低迷が続いていた国内生産は、前年同月比5.4%増の4万6436台と26カ月ぶりにプラスへ転じた。新型を投入したEV「リーフ」が貢献した。とはいえ、5月の国内販売を見ると、主力車種である「ノート」「セレナ」「エクストレイル」が2桁%減と、依然として厳しい状況は変わらない。さらに海外向け「エクストレイル/ローグ」も減少。その結果、輸出も同14.5%減の2万4604台と2カ月連続のマイナスだった。

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