検索
ニュース

高まる手術支援ロボットの需要 インテュイティブサージカルが目指す医療支援とは医療機器ニュース(1/2 ページ)

インテュイティブサージカルは手術支援ロボット「da Vinci(ダビンチ)」をはじめとした事業取り組みと今後の展望について説明した。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 インテュイティブサージカルは2026年6月3日、東京都内とオンラインで会見を開き、同社が展開する手術支援ロボット「da Vinci(ダビンチ)」をはじめとした事業取り組みと今後の展望について説明した。

2025年度は320万人を超える症例に手術支援ロボットが携わる

 インテュイティブサージカルは、病気の早期発見と低侵襲治療によって、患者が日常生活を早く取り戻せる社会を目指し、医療従事者に寄り添って事業を展開してきた。1995年の会社設立から約30年間にわたり、医療現場での要望に耳を傾け、手術の立ち会いや実践/検証を重ねてさまざまなソリューションの提供を続けている。

 同社は医療現場の目標達成を支援するために、「より良い結果」「患者体験の向上」「ケアチームの体験向上」「総治療コストの削減」「患者アクセスの向上」の5つを目標として掲げている。

 インテュイティブサージカル 社長の滝沢一浩氏は「治療して病気が治癒することを大前提に、患者が良い経験をした/治療を担当してくれた先生を紹介したいといった思いを含めて、患者体験の向上が必要である。また、実際に医療を提供する側のスタッフにとって過度な負担が無く、サステナブルな技術/場が必要である。そして、ダビンチの導入/運用にコストがかかっても、総額の治療コストが低減されるべきである。例えば、短期入院で済む、合併症が減るといった全体コストの軽減を目指さなければならない」と語る。

インテュイティブサージカルが掲げる目標
インテュイティブサージカルが掲げる目標[クリックして拡大] 出所:インテュイティブサージカル

 全世界におけるインテュイティブサージカルの手術支援ロボット「da Vinci(ダビンチ)」およびロボット支援気管支鏡システムの「Ion(アイオン)」の2025年の稼働実績は、患者数320万人超、納入台数1900台超を達成した。過去30年間の累計では、2000万件の症例を超えており、世界で1万2000台が稼働している。

 日本国内におけるロボット手術の動向については、2009年にダビンチを活用した手術が初めて薬事承認を取得し、2012年に前立腺悪性腫瘍手術で初めて保険が適用された。その後の2018年に、12個の医療技術が保険収載されるなど段階的に適用が拡大している。直近の診療報酬改定では、15万円の内視鏡手術支援機器加算が付くようになり、悪性腫瘍の手術において1万5000点が算定されるなど、ロボット手術の評価が大きく前進した。

 直近の改定を受けてインテュイティブサージカルが日本の約650の病院に対し実施したインタビューの結果によれば、多くの病院が安全性や高性能なアウトカム、術者間の成績の均一化を求めており、半数の病院がロボット手術の件数を増やす計画を立てているという。だが、これと同時にどのように増やすべきかという、運用上の課題も抱えている。

 このような背景の中、同社はダビンチ操作の練習が可能なトレーニングセンターを日本国内に構えており、2025年末までに1万1600人を対象にロボット支援内視鏡手術のcertificationの修了証を発行した。さらに、さまざまな学会の承認を得て、指導医の下で体系的な技術を習得可能な「Equivalency Certification Program」を2026年1月から開始し、既にロボット支援内視鏡手術のcertification取得者のうち、28%が同形態を利用しているという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る