海水から脱炭素で資源を獲得! 三菱電機らの新技術とは……:脱炭素(1/3 ページ)
三菱電機はVTT Technical Research Centre of Finlandと共同で、海水を介し大気中からCO2を回収する「Direct Ocean Capture(DOC)」システムの基礎技術開発を完了した。同システムが「エネルギー安全保障」や「資源循環」に貢献するワケとは……
三菱電機は2026年6月10日、東京都内とオンラインで記者会見を開催し、VTT Technical Research Centre of Finland(VTTフィンランド技術研究センター、以下、VTT)と共同で開発を進めてきた、海水を介し大気中からCO2を回収する「Direct Ocean Capture(以下、DOC)」システムの基礎技術開発を完了したと発表した。
約1年8カ月でDOCシステムの基礎技術確立
三菱電機は、循環型のデジタル/エンジニアリングによるイノベーションで、社会/環境を豊かにしながら事業を発展させる「トレード・オン」の活動を加速させ、サステナビリティを実現することを目指している。
この活動を推進するため、三菱電機グループは2022年4月にサステナビリティ・イノベーション本部を設立した。同部は、環境への対応や法定開示、人権などの取り組みを推進しつつ、同時にサステナビリティに資する新たな価値創出に取り組んでいる。
一方、近年は記録的な猛暑や大雨などの異常気象が増加しており、環境問題は深刻化している。さらに、AI(人工知能)やデータセンター普及による電力需要増、エネルギー価格の高騰、地政学リスクを背景に、「エネルギー安全保障」や「資源循環」につながるサステナビリティの取り組みも関心を集めている。
こうした課題の解決に向け、同部では環境/社会への貢献と事業成長を両立させる事業の創出/拡大を目指す「GIST(Global Initiative for Sustainable Technology)プロジェクト」を立ち上げた。
GISTプロジェクトでは、三菱電機グループ内の多様なメンバーを集め、将来や海をテーマにバックキャストする形で事業構想を行っている。その中で、開発/商業化を進めている新事業がDOCだ。
この事業の実現に向けて、同グループは2022年10月にVTTとDOCシステムの開発に向けた戦略的協業を開始した。その結果、約1年8カ月でDOCシステムの基礎技術確立に至った。
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