最も道路が空くのは○月○日? 熊本はTSMCで渋滞? データで読み解く交通情報:車載ソフトウェア(1/2 ページ)
トムトムは、約3.65兆kmの走行データに基づく世界の交通状況の年次調査「TomTom Traffic Index」を発表した。日本法人は調査に基づく国内の渋滞動向や、移動に適した日の解説に加え、新分析ツール「Area Analytics」を紹介した。
ナビゲーションシステムを展開するTomTom(以下、トムトム)の日本法人であるトムトム日本は2026年5月15日、交通動向に関する分析結果と新たな交通データ分析ツールに関する説明会を開催した。トムトムが2026年2月に発表した、約3.65兆kmの走行データに基づく世界の交通状況の年次調査「TomTom Traffic Index」を受けたものである。
2025年最も渋滞したのは3月21日の鎌倉市
調査結果では、データ収集が可能な国の、都市ごとの渋滞レベルや平均速度などが明らかになった。世界の平均渋滞率は20%から25%へと5ポイント上昇し、増加傾向にある。国別では、コロンビアが平均渋滞率約50%で首位となり、日本は約34%でインドネシアと並ぶ9位となった。
2025年の日本国内において、局地的に最も渋滞した場所と日にちは、2025年3月21日の神奈川県鎌倉市だ。渋滞レベルは106.8%、平均時速15.2kmで、10km移動するのに要した時間は39.3分であった。
また、全国的に最も渋滞した日では、1位が2025年12月25日、2位が同3月21日、3位が同8月8日だった。月別の混雑度を見ると、11月、3月、12月の順に渋滞が多発している。トムトム日本 営業責任者の田中秀明氏は、「紅葉シーズンなどの行楽期にあたる11月、春休みや年度末が重なる3月、そして年末の12月に渋滞が集中する傾向が見られる」と分析しており、季節や人々の行動パターンに応じて交通量に明確な波が存在すると指摘した。
国内の主要都市において、渋滞レベルが最も深刻だったのは熊本市だった。2025年のラッシュアワーによる年間損失時間は154時間に達し、これはアジア全域においても13番目に高い水準となっている。田中氏はこの背景について、「TSMCの半導体工場の稼働に伴う周辺エリアの局地的な交通量の増加に加え、公共交通機関の選択肢が限定的であることが影響している。産業の発展が地域活性化につながる一方で、道路インフラへの過度な負荷を招く可能性もある」と説明した。
大みそかと元日は意外と穴場? クルマ移動に適した日は
一方、日本国内で最も道路が混雑しない日は、順に1月1日(元日)、5月6日(GW最終日)、12月31日(大みそか)、1月19日、8月3日であった。田中氏はこの要因について、「元日は多くの人が自宅で新年を迎え、長距離の移動を控える傾向にある。大型連休最終日である5月6日も帰宅ラッシュのピークがすでに過ぎているため、相対的に道路が空きやすい」と分析している。また、8月3日についても本格的なお盆休みが始まる前の端境期にあたるため、人々が移動や外出を控える傾向にあるという。
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