検索
ニュース

オムロンとダッソーがIT/OT融合でタッグ 生産システムの仮想ツイン構築ハノーバーメッセ 2026(1/2 ページ)

オムロンとダッソー・システムズが、情報技術(IT)と運用技術(OT)の融合で協業する。バーチャルツインと産業オートメーション技術におけるそれぞれの強みを組み合わせることで、「メーカーや装置メーカーは、よりスマートで柔軟性が高く、高性能な生産システムの設計、シミュレーション、検証、導入が可能になる」としている。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 オムロンとダッソー・システムズは2026年4月21日(ドイツ時間)、ドイツ・ハノーバーで開催中の産業見本市「ハノーバーメッセ 2026」(2026年4月20〜24日)において、情報技術(IT)と運用技術(OT)の融合を目的とした協業を発表した。バーチャルツインと産業オートメーション技術におけるそれぞれの強みを組み合わせることで、「メーカーや装置メーカーは、よりスマートで柔軟性が高く、高性能な生産システムの設計、シミュレーション、検証、導入が可能になる」としている。

ブースでは両社の協業による成果の実演デモが行われていた
ブースでは両社の協業による成果の実演デモが行われていた[クリックで拡大]

「Sysmac」と「3D UNIV+RSES」を統合

 今回の協業の背景には、製品設計、オートメーション、生産システムがそれぞれ独立して運用されているという現代の工場の課題がある。この分断は、立ち上げ期間の長期化やエラーリスクの増大、柔軟性の低下につながる。両社は、仮想空間における3D設計/シミュレーションと、現実のロボットやセンサー、生産ラインをシームレスに接続することで、こうした課題の解消を図るとしている。

 協業ではオムロンの産業オートメーションプラットフォーム「Sysmac」と、ダッソー・システムズが掲げる「3D UNIV+RSES」を統合し、連続した仮想環境内での生産システム構築を可能にする。中核となるのは「生産システムのバーチャルツイン」の構築だ。これによって企業は実際の設備を構築する前に、生産ラインのテストやロボットの動作検証、物流フローの最適化を行える。さらに、物理ライン稼働後はセンサーやコントローラー、ロボットからのリアルタイムデータを仮想空間にフィードバックし、実際の動作とシミュレーションの差異を比較することで、微調整や予知保全を実現する。これによってコスト、リスクの低減が可能になるとしている。

 ダッソー・システムズ CEOのPascal Daloz(パスカル・ダロズ)氏は「当社はオムロンと共に、AI(人工知能)駆動型で自己改善能力を持ち、ソフトウェアによって定義される『生きている生産システム』を構築している。そこでは、仮想世界と現実世界が融合し、1つの連続した学習ループを形成する。ダッソー・システムズの『産業向け世界モデル』は、複雑さを知性へと転換し、工場を単なる自動化から自律化へと進化させる。これが、産業システムを『反応型』から『予測型』へ、『硬直型』から『適応型』へと再定義し、製造業の新たなフロンティアを切りひらく方法だ」とコメントしている。

 オムロンのインダストリアルオートメーションビジネスカンパニー社長の山西基裕氏も「本協業によって、OTとITの世界を統合する当社の能力が強化され、シミュレーションから完全実装されたインテリジェント生産に至るまで、包括的なソリューションを提供できるようになる」としている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る