最大640台の同期制御、安川電機がベースマウント型マシンコントローラー:FAニュース
安川電機は、最大640台のサーボモーターを同期制御できるベースマウント型マシンコントローラー「MPX1010」と、モーションユニット「SVF-12」を発売した。多軸化や多機能化が進む装置の性能向上に貢献する。
安川電機は2026年4月8日、マシンコントローラー「MPX1000」シリーズのラインアップを拡充し、最大640台のサーボモーターを同期制御できるベースマウント型の「MPX1010」と、モーションユニット「SVF-12」を発売した。
MPX1010は、装置の多軸化や多機能化に対応するため、拡張性を大幅に高めたマシンコントローラーだ。
CPUユニット「CPU-12U」は、MECHATROLINK-4を2回線備え、最大128局のサーボドライブやI/O機器を接続できる。ベースマウント構造を採用したことで、最大24台までのオプションユニットを接続可能。さらに、モーションユニットSVF-12を併用することで、最大640台のサーボモーターによる高精度な同期制御が可能となった。
通信性能も強化しており、高速かつ大容量なオプションバス通信の採用により、従来モデル「MP3200」と比較して約4倍の通信速度を達成した。
また、CPU-12UはEthernetを2ポート搭載。汎用Ethernet通信やEtherNet/IP通信として利用可能で、各種通信プロトコルにメッセージ通信が対応している。これにより、ユーザーアプリケーションを独自に作成することなく、簡便に利用できる仕様とした。
既存資産との互換性も確保しており、前シリーズの「MP2000」シリーズや「MP3000」シリーズのユーザーアプリケーションがそのまま使用可能だ。MECHATROLINK通信はMECHATROLINK-4とIIIの切り替えに対応しており、旧世代システムからの置き換えも容易に行える。さらに、多様なSLIO I/Oシリーズを本体に直接取り付けられ、バスカプラを介したリモートI/Oとしての分散配置にも対応する。
MPX1000シリーズは、自動化ソリューションにデジタルデータのマネジメントを加えた同社が掲げるソリューションコンセプト「i3-Mechatronics(アイキューブメカトロニクス)」を実現するマシンコントローラーとして位置付けられている。
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