日産が反転攻勢に向け新たな長期ビジョンを発表、「AIDV」による知能化が中核に:製造マネジメントニュース(2/3 ページ)
日産自動車が経営再建計画「Re:Nissan」の先を見据えた長期ビジョンを発表。AIDV(AIデファインドビークル)を中核とするなど、日産として新たな道筋を明確化することで、Re:Nissanの発表から販売の落ち込みが続いた日本市場の刷新感を与えるとともに、一足先に回復軌道に乗った北米/中国市場における成長基盤の構築を進めたい考えだ。
車両モデルは4つのカテゴリーに
「商品ポートフォリオ」では「モデルの役割の明確化」と「開発スピードの向上」を軸に新たな商品戦略を展開する。まずは、モデル数を56から45へと絞り込み、低収益モデルからは撤退し、成長分野への投資を強化する。同時に、車種ごとのパワートレインのバリエーションを拡充することで、顧客の選択肢を広げ、モデル当たりの販売台数を増やして事業基盤の強化につなげる。
「モデルの役割の明確化」では役割に応じて、日産らしさを体現しブランドの情緒的価値と革新性を担う「ハードビートモデル」、グローバルで規模と安定性により事業を支える「コアモデル」、新たな需要の拡大を担う「成長モデル」、規律ある協業を通じて市場カバレッジを広げる「パートナーモデル」という4つのカテゴリーに分類する。
ハードビートモデルには、EV「リーフ」、スポーツカー「フェアレディZ」、大型SUV「パトロール」などがある。コアモデルでは、「エクストレイル/ローグ」「ノート」「シルフィ」「キャシュカイ」など最量販モデルが並ぶ。成長モデルにはフラグシップミニバンのエルグランドや軽EV「サクラ」があり、パートナーモデルはルノー開発の「マイクラ」、東風日産開発の「NX8」、鄭州日産開発の「フロンティア プロ」などがある。
今回の長期ビジョンの発表に併せて2車種のコアモデルを公開した。まずグローバルのコアモデルとなるのが、e-POWER搭載のHEVである新型「エクストレイル/ローグ e-POWER」だ。また、個性的なデザインと先進的な機能を融合したEV「ジュークEV」が欧州のコアモデルとしてラインアップされる。
日産のブランド力を担うハードビートモデルでは、米国向けでフレーム車「エクステラ」が2015年の終売から約10年ぶりに復活する。日本向けでは「スカイライン」の投入が予定されている。エクステラとスカイラインはティーザー映像のみが公開された。
北米を中心に展開するプレミアブランドの「インフィニティ」については、2026年に投入予定の新型SUV「QX65」に加え、新たな中型ハイブリッドSUV、走りを重視したV6セダン、2車種の大型ハイブリッドSUVを含む、計4モデルの投入で活性化を図る。
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