MQue、複雑な流体解析とAIサロゲートモデルの研究開発基盤に「Azure」を採用:CAEニュース
MQueは、東京大学 姫野研究室発の技術をベースとした複雑な流体現象の解析およびAIサロゲートモデルの研究開発基盤として「Microsoft Azure」を導入した。
MQueは2026年4月7日、東京大学 姫野研究室発の技術をベースとした複雑な流体現象の解析およびAI(人工知能)サロゲートモデルの研究開発基盤として、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を導入したと発表した。
同社は日本マイクロソフトから技術サポートを受けるとともに、両社の取り組みを通じて最先端シミュレーション技術の社会実装を推進する。
「Microsoft Azure」活用で開発サイクルの短縮と精度向上へ
MQueは、産業界で重要度が増している気液二相流、沸騰二相流、超臨界流体などの複雑な流体現象を対象に、最先端のシミュレーション手法の開発および適用を行っている。また、これらの物理シミュレーションに加え、計算結果を高速に予測するAIサロゲートモデルの研究開発にも注力している。
これらの高度な計算処理には、大規模かつ柔軟な計算リソースが不可欠であり、今回、シミュレーションの実行環境およびAIサロゲートモデルの学習基盤としてMicrosoft Azureを活用することで、開発サイクルの短縮と精度向上を目指すという。
現在、同社は公的事業や企業との協業において、前述の研究開発および技術の社会実装を進めており、これらのプロジェクトの開発基盤としてMicrosoft Azureを利用し、信頼性の高い開発環境の下で成果創出に取り組む。
同社は今後も、Microsoft Azureを最大限に活用し、シミュレーション技術とAI技術の融合を加速させるという。同時に、日本マイクロソフトとの協働を深めながら、エネルギーや熱マネジメント、航空宇宙分野をはじめとする産業界の課題解決に貢献する。
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