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過去最大規模「FOOMA JAPAN」開催へ、政府成長戦略「フードテック」の実装焦点FOOMA JAPAN 2026(1/2 ページ)

日本食品機械工業会は過去最大規模となる食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2026」の開催概要を発表。日本政府の成長戦略に「フードテック」が含まれたことを背景に、今回は新設エリアなどを通じて先端技術の社会実装の加速を目指す。

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 日本食品機械工業会は2026年4月2日、東京都内で記者会見を開き、同工業会が主催する食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2026」の開催概要を発表した。

 今回は、2026年6月2〜5日に東京ビッグサイト(西展示棟1〜4ホール、東展示棟1〜3、7〜8ホール)で行われる。出展規模は過去最高の1025社、そのうち、新規出展社は131社で、スタートアップゾーンには36社、アカデミックプラザには国内外の43の大学/研究機関が出展する。前回と比べて衛生対策や原料処理、鮮度管理、品質保持などの分野で増加傾向が見られるという。全体の出展ソリューションは7000超となる見込みだ。

FOOMA JAPAN 2026
FOOMA JAPAN 2026の分野別出展社数の割合[クリックで拡大]出所:日本食品機械工業会
FOOMA JAPAN 2026展示会実行委員長の尾上稔氏
FOOMA JAPAN 2026展示会実行委員長の尾上稔氏

 FOOMA JAPAN 2026のテーマは「The Shift is On.」。来場者と出展社が共に変化を捉え、次世代のスタンダードを共創する場となることを示しているという。FOOMA JAPAN 2026展示会実行委員会 委員長を務めるOMC 代表取締役会長の尾上稔氏は「労働力不足の深刻化や原材料高といった構造的な変化に対し、食品機械業界が今、効率化の先にある産業構造の転換へと明確に足を踏み出したという認識を示すものだ」と述べる。

 新たな取り組みとして、西展示棟にInnovation Hubを新設する。政府の日本成長戦略本部が発表した戦略17分野にはフードテックが含まれており、主要製品/技術として植物工場や陸上養殖、食品機械、新規食品が並ぶ。「陸上養殖や植物工場、新規食品といった国の成長戦略においても重点分野とされるフードテックの社会実装に焦点を当てる。これまで未来の技術とされてきた領域をいかに製造ラインに組み込み、事業として成立させるか。スタートアップゾーンやアカデミックプラザと連携し、社会実装を目指す」(尾上氏)。

FOOMA JAPAN 2026の見どころ
FOOMA JAPAN 2026の見どころ[クリックで拡大]出所:日本食品機械工業会

 展示会初日(2026年6月2日)の「『人を育てる自動化』―人材育成×自動化×工程設計×∞―」をテーマとする農林水産省セミナーでは、農林水産省が2025年に始動した「食品企業生産性向上フォーラム」の取り組みや関連政策を紹介する。

 展示会2日目(2026年6月3日)には、「食品製造におけるDX技術、およびハンドリング技術」をテーマとするFOOMA自動化プロジェクトを実施。第一線で活躍する有識者、食品製造ライン構築者、食品機械メーカーが、食品製造分野におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)技術およびハンドリング技術の最新動向を、それぞれの立場から説明する。

 展示会3日目(2026年6月4日)には「国家戦略としてのフードテックの可能性〜食産業のグローバル化」をテーマに、UnlocX 代表取締役 CEO 兼 SKS JAPAN Founderの田中宏隆氏らによるフードテックセッションを行う。国家戦略としてのフードテックの可能性や食産業のグローバル化を全体テーマに、食のバリューチェーンの再構築と新産業創造/事業機会の創出などを巡る3つのセッションを予定。農林水産省や経済産業省、業界団体、民間企業の有識者が日本の食産業の未来について議論する。

 その他、開放型設備の洗浄性評価手法に関するEHEDG(欧州衛生工学・デザイングループ)のセミナー、インド市場に関するセミナーなどが予定されている。

 また、前回に続いて「スタートアップグランプリ2026」を開催する。今回は、ピッチプレゼンの聴講者数などの定量的評価に加え、展示会実行委員による専門的な視点での審査を導入する。「業界や市場、来場者などのニーズを広く把握する実行委員の複眼的な評価を組み合わせることで、日本の食品産業の競争力を真に引き上げるスタートアップが正しく強化されるよう、工業会としても力強く後押しする」(尾上氏)。

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