パラアスリート向け義肢開発、「Autodesk Fusion」で設計を高度化:メカ設計ニュース
Autodeskは、パラアスリート向け次世代高性能義肢の開発を加速するため、BioDaptと提携した。長年蓄積した開発データや既存のCADモデルを「Autodesk Fusion」に統合し、クラウド上で一元管理する「Fusion Hub」を構築した。
Autodesk(オートデスク)は2026年3月11日、パラアスリート向けの次世代高性能義肢の開発について、BioDaptとの提携を発表した。AI(人工知能)を搭載した製造業向けインダストリークラウド「Autodesk Fusion」を活用して進めてきた、競技用義肢システムの主要コンポーネントの再設計と改良に関する技術協業を基盤とする。
BioDapt CEO 兼 創設者のマイク・シュルツ氏は、パラリンピックで3度のメダルを獲得している。同社は現在、パラスノーボードワールドカップなどに出場する下肢切断アスリートの約90%を支援している。
今回の提携では、長年蓄積した開発データや既存のCADモデルをAutodesk Fusionに統合し、クラウド上で一元管理する「Fusion Hub」を構築した。
足首フレームとバインディングブレースを改良するため、3Dプリントの時間を延ばさず剛性を高め、寒冷環境下での耐久性を最適化した。複数の下肢モデルに対応する穴パターンを設定し、製造バリエーションを集約した。設計から製造までの統合ワークフローにより、反復作業を高速化した。
同社は、2028年のロサンゼルス大会とその先を見据え、より多くの人々が利用できる支援製品を開発する方針だ。今後は、金属3Dプリントによる高度なフレーム設計、埋め込みセンサーによる力の伝達解析、AIによる設計改善案の自動生成などを研究する。
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