「技術の無駄遣い」という言葉を聞くことがあります。
優れた技術を持つ企業やエンジニアが、その唯一無二の力を使って、どこか斜め上の発想のモノづくりを披露する――。そんなときに使われる、ある意味で最大級の“褒め言葉”です。個人的にも、こうした“全力の遊び”のような技術の使い方は大好きで、ついつい注目してしまいます。
一方で、製造業の世界では「優れた技術なのに、日の目を見ない」というケースも見受けられます。
研究開発の現場では、長年培ってきた知見やノウハウを基に、より高性能で新しい技術を世の中に送り出そうと日々努力しています。研究者や開発者の多くは、「この技術はきっと世の中の役に立つ」「自社製品をより良くしてくれるはずだ」という熱い思いを持って研究開発に取り組んでいることでしょう。
しかし、最先端の技術であることと、それが実際に現場で使われること、さらに言えば社会実装につながることは、必ずしも同じではありません。そこには……
「誰がための技術か」を立ち止まって考える大切さ
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