製造業に求められる人材戦略とは 鍵を握る「スキルデータ管理」:製造ITニュース(1/2 ページ)
Resilire(レジリア)とSkillnote(スキルノート)はメディア向けの勉強会を開催。スキルノートは製造業における人材不足の現状を示しながら、人材戦略におけるスキルデータ活用の重要性や同社の取り組みを説明した。
Resilire(レジリア)とSkillnote(スキルノート)は2026年2月17日、東京都内でメディア向けの勉強会を開催し、スキルノートは製造業における人材戦略の重要性と同社の事業取り組みについて説明した。本稿では、スキルノートの山川隆史氏の講演内容について紹介する。
人手不足が進む製造業 安定供給を守るための“スキルデータ管理”の重要性
日本では、2040年頃に製造業の生産職で約110万人が不足するといわれている。山川隆史氏は「少子高齢化で人手が不足している部分もあるが、それ以外にも“質”の面で人が足りなくなっている。特に熟練作業者が引退していく中で、技術継承をしたと思っていても正しくノウハウが伝わっていないという事例も発生している。また、あるアンケート結果から日本の技術力が以前より低下しているとも感じており、『量』と『質』の両面で人材不足が深刻化している」と分析する。
このような課題がある中でスキルノートは、「つくる人が、いきる世界へ」をビジョンに掲げ、製造業で働く全ての人が成長を実感しながら活躍できる仕組み作りに取り組んでいる。同社は、製造業における人材課題を“スキルデータ”の活用によって解決するサービスである「Skillnote」シリーズを展開している。
スキルを可視化することで、根拠に基づく人材育成と効率的な力量評価を可能にする「Skillnote スキルマネジメントシステム」や、動画マニュアルを作成し、業務の標準化と技術継承を実現する「Skillnote 動画マニュアル」を提供している。同製品群を活用することで、作業者のスキル管理にかかる工数を約7割削減した事例も生まれている。
製造業では、社員が持つスキルと将来必要なスキルの間にギャップが生じていることが多く、その差を埋めるための育成や人員配置が企業の競争力につながる。こうした背景から、製造現場では作業者ごとの習得スキルを示す力量管理表を作成しているが、Excelや紙の帳票で部署ごとに管理するケースが一般的だ。
しかし、場所によっては記録ミスが存在する、リストが更新されていないといった煩雑な管理が多く見られ、工数もかかってしまうのが現状だ。また、人材育成や技術継承、人の配置については計画をしっかりと決めて実行に移す必要があるが、スキルデータがあまり活用されておらず、管理者の記憶に頼ってしまっているのが現状だ。
「例えば、溶接技術については200種類以上も存在しており、非常に細分化された専門スキルが多い。また、自動車会社に行くと設計開発から製造/組み立て、検査に至るまで数千種類のスキルが存在している。このように製造業自体が専門スキルの集合体で成り立つ産業であり、“スキルの管理”が非常に重要である」(山川氏)
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