SDVのトップを快走するパナソニックオート、オープンソース活動が原動力に:SDVフロントライン(4/4 ページ)
自動車産業でSDVを推進するキーパーソンのインタビューを掲載していく本連載。第5回は、国内大手ティア1サプライヤーであるとともに、SDVに関する先進的な取り組みで知られるパナソニック オートモーティブシステムズの水山正重氏に話を聞いた。
SDVのイネーブラーとしての自負
MONOist パナソニック オートモーティブシステムズとしては、VirtIOのオープンソース活動をはじめSDVに関わる開発成果を事業に反映するタイミングに入ったと言えます。
水山氏 オープンソース活動を推進する中で社内外での認知が広がり、直近では経営資源の投資もあって事業展開に向けたスピードは加速している。また、2024年12月からはパナソニックグループの傘下から外れてシンプルな経営体制となり、さらに事業展開を加速できるようになっている。
当社はSDVのイネーブラーとして、日本の中ではトップを走っている自負があるし、海外を含めてもトップランナーと言っていただけている。SDVに向けてプロプライエタリなソリューションを提供しようというベンダーが多い中で、オープンなソリューションを提供して選択の自由を広げていきたい。
なお、これは私見になるが、企業のオープンソース活用は4段階に分けられると考えている。当社のVirtIOに関する活動は、自らの戦略実現のためにOSS開発を仕掛けてエコシステムも構築する4段階目にある。そのためにお金も人も出しているが、だからこそ周りがついてくる。これは、2012年から参加しているAGLの活動を見ていてやらなければならないと感じていたことだ。
MONOist 国内の自動車業界はSDVの取り組みで海外から遅れていると指摘されることが多くありますが、実際にどのように感じていますか。
水山氏 各社がSDVに向けてトランスフォーメーションを本気で進めており、ソフトウェア人材も獲得している。中国と比較されることが多いが、中核とする自国市場のレギュレーションの違いも影響しているのではないか。
少なくとも、国内の自動車業界がこれまで築いてきた多くのアセットをないがしろにして次のステップに行くことは価値の毀損(きそん)になってしまう。ただし、SDVというゲームチェンジに対応するためのスピード感は必要だ。当社の製品を使う使わないは別にして、SDVに向けた取り組みを一緒にやりたいと考えているところとやっていきたい。
当社への期待も大きくなっており、案件もどんどん来ている。SDV時代にはソフトウェアを継続的に開発していくべきであり、川上からともに作る共創活動を進めていきたい。
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