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血液検査で認知症の予兆をキャッチする技術を開発:医療技術ニュース
東京大学は、血液や髄液中のタンパク質ドレブリンを測定することで、アルツハイマー病による軽度認知障害を早期に診断できる技術を開発した。従来の病理指標とは異なる新しいタイプのバイオマーカーだ。
東京大学は2026年1月7日、体液中のドレブリン量を測定することで、認知機能を評価できることを明らかにしたと発表した。従来の病理指標とは異なり、脳のシナプス機能そのものを反映する新しいタイプのバイオマーカーとなる。アルメッド、老年病研究所附属病院との共同研究による成果だ。
研究グループは、独自に作成した抗体によるサンドイッチELISA技術を用い、髄液および血液中のドレブリンを高精度に定量することに成功した。ヒト臨床試験により、髄液中のドレブリン量は、アルツハイマー病による軽度認知状態1(ADMCI)や正常圧水頭症(iNPH)の状態で有意に低下し、認知機能が保たれている状態のアルツハイマー病(ADCU)や健常(HCU)とも識別できることが示された。
血液検査でも、ADMCIと健常を有意に区別することができた。
ドレブリンは、記憶形成の基盤となる樹状突起スパインに存在するアクチン結合タンパク質だ。アミロイドβやタウといった従来の病態マーカーが脳内の異常蓄積や変性を示すのに対し、ドレブリンはシナプスの働きを直接反映する特徴を持つ。研究では、ドレブリン量が一般的な問診による認知機能検査であるMMSEのスコアとも相関することが確認されており、客観的な指標としての活用が期待される。
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