ニュース
厚み0.58mmで世界最薄、リチウムイオン電池二次保護向け表面実装型ヒューズ:組み込み開発ニュース
デクセリアルズは、リチウムイオンバッテリーの二次保護用として世界最薄となる厚み0.58mmの表面実装型ヒューズ「SFJ-21A」シリーズを開発した。スマートフォンなどの高機能化に伴う部品の小型化要求に応える。
デクセリアルズは2026年1月15日、リチウムイオンバッテリーの二次保護用として、世界最薄となる厚み0.58mmの表面実装型ヒューズ「SFJ-21A」シリーズを開発したと発表した。スマートフォンやノートPCなどの高機能化に伴う、バッテリー以外の部品の小型化や集積化の要求に応える。
SFJ-21Aシリーズ(型番:SFJ-0421A)は、製品サイズが4.0×3.0×0.58mmで、同社従来品(「SFJ-22A」シリーズ)と比較して31%薄型化している。ヒューズ抵抗が1.1mΩと低く、ヒューズ自体の発熱や消費電力を抑制できる点が特長だ。小型薄型のため、端末内の限られたスペースに高密度実装できる。また、製品全体で鉛フリーを達成し、環境負荷の低減にも配慮した設計となっている。
同社の表面実装型ヒューズは、リチウムイオンバッテリーの充放電を制御する一次保護が機能しなかった際に発生する、過充電や過電流から回路を守るための二次保護用デバイスだ。異常時にはヒューズエレメントが溶断し、確実に回路を遮断する。
近年のスマートフォンは、AI(人工知能)技術の進歩や高機能化により消費電力量が増大しており、駆動時間を確保するためにバッテリーセルが増加する傾向にある。同社は、表面実装型ヒューズの薄型化により部品の集積化という課題を解決し、コンシューマーIT機器の安全性向上に貢献する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
マイクロLEDチップ対応の粒子整列型ACF、個片タイプの機能とは
デクセリアルズは、「第16回 高機能フィルム展 FILMTECH JAPAN」で、「マイクロLEDチップ対応の粒子整列型異方性導電膜(ACF)」のシートタイプと個片タイプや「低誘電特性を持つ熱硬化接着フィルム」などの開発品を紹介した。
MIの船出を後押しするデクセリアルズの伴走手法とは?
本連載ではマテリアルズインフォマティクスに関する最新の取り組みを取り上げる。第5回は、光学材料部品事業や電子材料部品事業を展開するデクセリアルズの取り組みを紹介する。
生成AIで新規アイデアを創出するシステム構築着手 製品開発を加速
デクセリアルズは、ストックマークの生成AI技術を活用し、新規用途探索におけるアイデア創出に向けたシステム構築を本格的に開始した。
デクセリアルズがマイクロLEDチップ実装用ACFを開発、導電粒子径が直径2.2μm
デクセリアルズは、「第15回 高機能素材Week」に出展し、「粒子整列型異方性導電膜(ACF)」と開発品の「マイクロLEDチップ実装用ACF」を披露した。
生成AIを用いた技術領域の自動可視化システムを構築、有望製品の開発に活用
デクセリアルズと三菱総合研究所は、迅速な新規事業探索および他社に先駆けた有望製品の開発につなげるべく、生成AIを用いた技術領域の自動可視化システムの構築を開始した。
デクセリアルズがレセプション棟を公開、自動車分野など顧客企業との共創を加速へ
デクセリアルズが本社を置く栃木事業所内に新たに建設した「レセプション棟」を報道陣に公開。今後は顧客や株主、地域住民、社員といったステークホルダーとのコミュニケーションを図るための施設として活用していく方針である。


