製造業でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が注目されるようになってから約10年が経過し、多くの企業が成果を実感しています。経産省などが毎年発行している「ものづくり白書」の2025年版を見ても、デジタル技術の導入や活用の効果について「効果を感じている」とした回答比率は87.6%となっています。
しかし、順調に活用が進んでいるにもかかわらず「本質的なX(変革)につながっていない」や「部分最適にとどまり、全社のビジネスに影響を与えるような価値創出はできていない」など、批判の声も断続的に聞こえてきます。「こうした要因はどこにあるのか」と疑問に感じていたところに、この問いにロジカルに回答をいただく機会を得ました。MONOistで主催するセミナーイベントの講演での話です。
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