製品価値においてソフトウェアの占める領域が増える中、モノづくりにおけるソフトウェア開発の工数は大幅に増加しています。例えば、自動車業界ではSDV(ソフトウェアデファインドビークル)化が進むことで、クルマ1台分のソフトウェアコード行数は、2020年の1億行から、2030年には6倍の6億行になるとされています(経済産業省)。これらを見ると、ソフトウェア開発の効率化は、モノづくりにとっても必須となりつつあるといえます。
その中で、三菱電機がユニークな取り組みを紹介していました。詳しくは以下の記事をご覧いただければと思いますが、「オープンソース」の活用を促進するとともに、オープンソースの開発手法を社内に適用する「インナーソース」の推進を加速しているのです。
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