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パナソニックインダストリーのモーション新製品、最大128軸制御でEtherCAT2系統FAニュース

パナソニック インダストリーは「IIFES 2025」において、2026年度に発売予定のモーションコントローラーなどを出展した。

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 パナソニック インダストリーは「IIFES 2025」(2025年11月19〜21日、東京ビッグサイト)において、2026年度の投入を予定しているモーションコントローラー「GM5」などを使ったデモンストレーションを披露した。

IIFES 2025の会場で披露したデモンストレーション[クリックで再生]

 GM5は、制御軸数は最大128軸で、EtherCATを2系統搭載している。デュアルコアCPUの分散制御により、異なる周期/インタフェースの同期制御が可能になった。「従来のGM1では最大32軸制御だったため、包装機械など一般的な機械が対象だったが、軸数が拡大したことで、電池製造装置など大きなアプリケーションでも使えるようになった」(パナソニックインダストリーの説明員)。

 会場ではGM5と、エントリーモデルとして2026年度に発売予定のサーボモーター「MINAS E7」とともにデモンストレーションを披露。GM5によって、上のパラレルリンクロボットは高いモーション性能を誇る同社のサーボモーター「MINAS A7」で高速に駆動する一方、下のスカラロボットはE7を用いて低速で動作。スカラロボット上でランダムに動く迷路の通路を、パラレルリンクロボットがリアルタイムに検知しながら衝突しないように正確に動くことで、異なる周期を混在させながら高い同期性を訴求した。

 E7は中国で開発され、速度応答周波数3.0kHz、エンコーダー分解能20bit、モーター最高回転速度6000min-1などの基本性能を持つ。「ハイエンドモデルのA7に対して、アジア圏において必要十分な性能を備えながら価格競争力を持つ製品としてE7を投入する」(ブースの説明員)。

デモで使われたコントローラーなどの機器構成
デモで使われたコントローラーなどの機器構成[クリックで拡大]
参考出展したE7の基本性能
参考出展したE7の基本性能。中国で開発された[クリックで拡大]

 デジタルファイバーセンサー「FX-250」も展示した。有機ELディスプレイを採用しており、数字や文字の表現力が飛躍的に高まった。入光量は100段階で調整でき、近距離設置や透明体、微小ワークの検出などで入光量が飽和する場合でも、安定した検出に貢献する。

 その他、2025年10月にスタートした「センサ 一発仕上げ便」もアピール。同サービスでは、従来はセンサー納入後に必要だったコネクターやケーブルの末端加工の手間やコスト、品質保証などを、パナソニック インダストリーが全てワンストップで提供する。

デジタルファイバーセンサー「FX-250」
デジタルファイバーセンサー「FX-250」[クリックで拡大]
上がFX-250、下が従来品
上がFX-250、下が従来品。有機ELによって表現力が高まっている[クリックで拡大]
センサ 一発仕上げ便の対応センサーやケーブル長さ、端末加工
センサ 一発仕上げ便の対応センサーやケーブル長さ、端末加工[クリックで拡大]

 なお、同社では、FAソリューション事業の新たなスローガンとして「Machine Evolution Partner」を策定。ユーザーの革新的な装置開発を共に推進するパートナーとして“Speedy、Simple、Suitable”を核としたソリューションを展開していく、としている。

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