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ニデックが設置面積24%減の立形マシニングセンタ、省スペースと生産性両立:工作機械
ニデックオーケーケーは、立形マシニングセンタの新機種「VN5」を発売した。従来機比で設置面積を約24%削減し、シンプル設計と高出力主軸で省スペースと生産性を両立する。
ニデックオーケーケーは2025年10月1日、立形マシニングセンタの新機種「VN5」を発売した。従来機の「VM53R II(BT40仕様)」と比較して設置面積を約24%縮小。扱いやすいシンプル設計と高いコストパフォーマンスを両立し、アルミニウムや鉄、鋳物などの中、軽切削加工に適したモデルとした。
構造は低重心のC型コラムを採用し、安定性を確保した。主軸には、20kW(25%ED)、15kW(連続)の高出力仕様を搭載し、送り加速度0.7Gで高効率加工を可能にした。XYZ軸に高剛性リニアローラーガイドとスケールフィードバックを標準装備し、長時間運転時も高精度を維持できる。さらに、送り軸自動潤滑給油装置を標準搭載しており、メンテナンスの手間を軽減する。
主な仕様は、各軸移動量がX軸920mm、Y軸510mm、Z軸460mm。テーブル寸法は1050×510mmで、主軸回転速度は100〜1万2000min−1(オプションで1万5000min−1)に対応する。工具収納本数は24本(オプションで30本)。フロアスペースは2655×2860×2650mm、機械質量は6000kgで、制御装置にはFANUC 0i-MODEL F Plusを採用している。
同社の「VM」「VB」「VP」シリーズに加わる新モデルとして、重切削から高速、精密加工まで、幅広い加工用途への対応力を強化した構成となる。
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