ITエンジニアの出社頻度増加の理由は「コミュニケーションが希薄になった」:キャリアニュース(1/2 ページ)
レバテックが「リモートワークに関する実態調査」の結果を発表した。コロナ禍と比較して出社頻度を増加した企業は36.1%を占めた。増加理由は「コミュニケーションが希薄になった」が46.6%で最も多かった。
レバテックは2025年8月19日、「リモートワークに関する実態調査」の結果を発表した。
同調査は、ITエンジニアを採用する企業において、リモートワークの導入可否の決定に関与する担当者や経営者を対象とし、534人から回答が得られた。
初めに、自社におけるITエンジニアの働き方を尋ねたところ、「週数日のリモートワーク実施」(39.3%)が最も多かった。「原則出社だが、一部リモートワークも認めている(従業員の家庭事情など制限付き)」という、柔軟な働き方を取り入れている企業も存在した(32.0%)。
リモートワークの導入によるITエンジニアのエンゲージメントの変化を尋ねると、「大幅に向上した」が14.8%、「やや向上した」が55.5%となり、70.3%がリモートワークの導入でエンゲージメントが向上したと感じていることが分かった。
次に、コロナ禍と比較したときのITエンジニアの出社頻度の変化を尋ねた。結果は「増加させた」が36.1%、「変化していない」が56.4%、「減少させた」が7.5%となった。
前問で、出社頻度を「増加させた」と回答した人にその理由を尋ねた。上位3位は「コミュニケーションが希薄になった」(46.6%)、「新人教育がしにくい」(34.2%)、「従業員の生産性が全体的に低下した」(32.1%)だった。
出社におけるモチベーション向上のための取り組みで最も多かったのは「集中スペース、リフレッシュスペースを設ける」(53.9%)、次いで「社内イベントの増加」(34.7%)、「ランチ代の補助、社食の提供」(32.1%)となった。
今後の出社に関する方針は、「出社頻度を変える予定はない」が最も多く、67.4%だった。次の「出社頻度の増加を検討している」は25.3%で、約4人に1人が増加を検討していることが分かった。
出社頻度の増加を検討している理由で多かったのは、1位が「マネジメントをしやすくするため」(52.6%)、2位が「生産性を向上させるため」(47.4%)、3位は「コミュニケーションを効率化させるため」(37.0%)だった。「他社の出社回帰の動向に影響されたため」と回答した企業も35.6%あり、市場の動向から判断する企業が一定数存在することも明らかになった。
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