ニュース
コベルコ建機、需給計画業務をデジタル化して需要変動に強い体制を構築:製造IT導入事例
コベルコ建機がBlue Yonderの需給計画ソリューションを導入し、本格稼働を開始した。生産、販売オペレーションをデジタル化して、需要変動に強い体制の構築に努めていく。
Blue Yonderは2025年7月16日、コベルコ建機が同社の需給計画ソリューションを導入し、本格的に稼働を開始したと発表した。グローバルな生産/販売オペレーションをデジタル化して、需要変動に強い体制の構築に努めていく。
コベルコ建機は、輸送用機器などの製品をグローバルに展開する中で、市場変動に対する意思決定のスピード感や、PSI(生産、販売、在庫)の最適化に課題を感じていた。世界各地で市場変動が起きても速やかに対応できるよう、需給計画の策定に役立てる目的でBlue Yonderのソリューションを導入した。
同ソリューションを導入して需給計画業務をデジタル化したことで、市場変動に強い生産、販売体制を構築。サプライヤーから生産拠点に至るグローバルネットワーク全体の需給プロセスを可視化して制御、編成できるようになった。
また、情報を自動収集、配信することで各拠点の生産をサポートし、増減産時の供給を管理する。これにより市場変化に迅速に対応して、生産レベルを調整できる体制を構築した。サプライチェーン全体にわたって、ほぼリアルタイムにEnd-to-Endで連携することで、在庫管理の最適化とキャッシュフローの改善を目指している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
AIはSCMシステムに何をもたらすのか
サプライチェーンの問題に多くの製造業が振り回される中、SCMシステムでもさらなる進化が求められている。そのカギを握るポイントの1つであるAIについて、Blue Yonder 最高イノベーション責任者のアンドレア・モーガン-ヴァンドーム氏に話を聞いた。喉元過ぎた熱さを忘れない、2025年こそサプライチェーン変革に乗り出すべき理由
コロナ禍で苦しんだサプライチェーンの混乱から数年がたち、喉元を過ぎた熱さを忘れた企業も数多くあるが、果たしてそれでよいのだろうか。2025年こそSCM変革に乗り出さなければならない理由について考える。最適化で力を発揮する「OR」ことオペレーションズリサーチへの理解を深めよう
グリッドが社会インフラ分野におけるOR(オペレーションズリサーチ)の実装と普及をテーマとしたセミナーを開催。米国の先進事例や国内プロジェクトにおけるOR利活用の成果、ORが果たし得る役割、ORの社会実装を阻む要因などについて紹介した。富士通と森永乳業、原材料の価格変動による事業影響を予測できる情報基盤開発
富士通は、原材料の価格変動などが事業に与える影響をシミュレーションできる情報基盤を森永乳業と共同開発した。情報の集約やシミュレーション作業を効率化し、経営の意思決定の迅速化に寄与する。SCMプロを証明する“免許証”「CPIM」とは
グローバルサプライチェーンを運営していく上で“世界共通言語”とも見られている「APICS」を専門家が解説していく本連載。3回目は、SCMに関するグローバルスタンダードとなるAPICS資格制度の「CPIM」について解説する。経験と勘、これまでと同じでは何も変わらない
結局、“Excel職人”に任せきり? 資料を出しても判断は経験と勘? 収益を生むモノの作り方、コントロールの仕方にステップアップするにはどう考えるべき?悪夢のような“製販調整会議”を何とかしたい! って思うことありませんか?
生産計画グループのSさんは、月に1度のエンドレス会議で心の芯がいまにも折れそう。利害の衝突、声の大きさ……、理不尽な会議を解消するために必要なこととは?