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オムロンがパワーエレクトロニクスの研究開発拠点新設、京都で100人規模採用へ:工場ニュース
オムロンは、京都府向日市の桂川事業所において、研究開発拠点「パワーエレクトロニクスセンタ(仮称)」を2025年10月に開設する。パワーエレクトロニクス分野において、今後3年間で100人規模のエンジニアを採用する。
オムロンは2025年5月12日、京都府向日市の桂川事業所において、新たな研究開発拠点「パワーエレクトロニクスセンタ(仮称)」を開設すると発表した。長期ビジョンで掲げる社会的課題「カーボンニュートラルの実現」の達成に向け、同年10月1日に開所予定だ。
新拠点のフロア面積は1000m2。パワーエレクトロニクス機器の小型化や高効率化につながる次世代デバイスの活用、再生可能エネルギー普及のためのエネルギー制御技術を取り扱う。研究開発から社会実装のための商品開発までを一気通貫し、同社の各事業を横断して進めていく。
オムロンは、カーボンニュートラルを実現するため、各事業を横断するコア技術としてパワーエレクトロニクスに注力。太陽光発電に使うパワーコンディショナーや蓄電池システム、工場の自動化で重要となる電源やサーボドライブなどを強化する。
同分野に対しては、パワーエレクトロニクスセンタの開設に加え、今後3年間で約50億円を追加投資する。また、100人規模のエンジニアを採用する。2030年には、関連事業において2000億円の売上達成を目指すとしている。
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