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イチから全部作ってみよう(20)生成AIを使えばイチから要求仕様書を作らずに済む:山浦恒央の“くみこみ”な話(189)(3/4 ページ)
ソフトウェア開発の全工程を学ぶ新シリーズ「イチから全部作ってみよう」。第20回は、生成AIを活用してより効率の良い要求仕様書の作成に挑戦してみよう。
4.お題その2
上記の「改変したプロンプト」に従ってChatGPTが出力した仕様書を「第1バージョンの要求仕様書」とし、それをChatGPTにブラッシュアップしてもらいます。以下に、ChatGPTにブラッシュアップしてもらうための具体的なプロンプトの例を示します。今回は、画面情報として図1を添付しました。
「第一バージョンの要求仕様書」を顧客とレビューしたところ、追加要望を受けた。下記のヒアリングシートを参考にして、要求仕様書を作成すること。なお、生成AIを活用する場合は、下記に留意する。
- お題その1で作成したプロンプトと、ヒアリングシートと画面案を画像ファイルにして入力すること。
「ヒアリングシート」
- 発注側の説明
株式会社ワールドワインショップでは、商店街のある小さなワインショップを経営している。店では良質なワインを取りそろえているが、売り上げをさらに拡大するため、ECサイトを新たに立ち上げることになった
- ヒアリング内容
- (1)トップページに下記のワインをそれぞれ1点ずつ表示すること
- (ア)赤ワイン:シャトー・マルゴー
- (イ)白ワイン:モンラッシェ、ルフレーヴ
- (ウ)ロゼワイン:ミラヴァル
- (エ)オレンジワイン:シュフマン、ルカツィテリ
- (オ)発泡白ワイン:ボランジェ、スペシャル・キュヴェ
- (カ)発泡ロゼワイン:ポメリー、ロゼ
- (2)表示する項目は、「商品名」「価格」「本数」とすること
- (3)「本数」の入力フォームに購入する数量を入力して、商品画像をクリックすると、「購入しました。」というメッセージを表示すること
- (4)画面イメージは下記とすること(図1)
- (5)制約
- (ア)ページの表示のみに着目するため、実際に購入処理を行う必要はない
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