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イチから全部作ってみよう(20)生成AIを使えばイチから要求仕様書を作らずに済む山浦恒央の“くみこみ”な話(189)(2/4 ページ)

ソフトウェア開発の全工程を学ぶ新シリーズ「イチから全部作ってみよう」。第20回は、生成AIを活用してより効率の良い要求仕様書の作成に挑戦してみよう。

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3.お題その1

3.1 今回のお題説明

お題:上記のChatGPTが出力したプロンプトを参考にして、生成AIを活用して自分なりのプロンプトを作成すること

  • 実施手順
    1. 要求仕様を作成する旨のプロンプトを入力する
    2. 生成結果を一部改変する
    3. 生成結果を再投入し、ブラッシュアップする

3.2 生成結果からプロンプトを改変

 出力結果は、皆さんそれぞれ異なるでしょうが、自分なりのプロンプトを作ってもらえればOKです(ChatGPTの出力は、同じ人が同じプロンプトを入力しても、結果が異なります)。筆者は、先ほどの生成結果を次のように改変しました(赤字が改変部分です)。

「個人経営のワインショップのECサイト」の要求仕様書を、たたき台レベルで作成してください。

【前提】

前提条件は以下の通りです:

  • 主な利用者は一般消費者(ワイン購入者)です
  • 対象デバイスはPCで、モバイル対応は想定しません
  • UIはシンプルな構成を前提とします
  • 非機能要求は考慮しません

【構成】

以下の構成で出力してください:

  • (1)概要
     このソフトウェアの目的や利用イメージなどを数行でまとめる(いきなり、細かく書くと複雑になり、理解できなくなります)
    • (ア)背景
       このソフトウェアを作成する背景を記述する
    • (イ)目的
       このソフトウェアを使用する目的を記述する
    • (ウ)用語の定義
       用語定義が必要な場合は記述する
  • (2)関連資料
     別途参照する資料があれば記述する(今回は記述しなくてよい)
  • (3)機能要求
    • (ア)機能構成
       機能要求の全体構成が分かるものを記述/図示する(例:機能分割の図など)
    • (イ)機能一覧 必要とする機能の一覧を整理して記述する
  • (4)制約条件
     使用上または開発上の制約を記述する

【出力形式】

出力はプレーンテキスト形式で、視認性の高い構成(見出し、箇条書き)にしてください。

内容はたたき台レベルでかまいませんが、全ての項目について漏れなくカバーすること。

文体は「である」調とする。

【注意事項】

余計な補足説明や提案は不要、指定した項目だけをカバーする。

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