コアとなるセグメントやモデルに集中
製品展開は、主要市場のコアとなるセグメントやモデルに集中し、それ以外の地域やセグメントはルノーグループの開発モデルや、三菱自動車や東風日産との共同開発モデルを投入する。商品ラインアップは、台数や収益を重視したモデル、新規市場で将来の成長につなげるモデル、ポートフォリオを補完するパートナーシップによるモデル、日産らしさを体現するアイコニックなモデルの4種類で構成する。
北米はコアモデルの集中により売り上げと販売台数を伸ばす。市場が拡大するHEV(ハイブリッド車)への対応や、日産ブランドとのシナジーによるインフィニティブランドの再生も目指す。メキシコやラテンアメリカは輸出ハブとして収益と成長を追い、中国も新エネ車で台数規模を維持しながら輸出にも力を入れる。
欧州はコアモデルに加えて、ルノーや中国のパートナーを活用する。インド/ASEAN/オセアニアはパートナーを活用して投資を抑えながらプレゼンスを維持する。日本は、輸出分も含めて10万台以上のモデルに集中する他、ラインアップの平均価格向上を目指す。
ルノーとは欧州やインド、ラテンアメリカを対象にLCVで、三菱自動車とは日本や米国、ASEAN、オセアニアでピックアップトラックやEV(電気自動車)、バッテリーの共用で協力する。ホンダとは、知能化や電動化に関する協業を引き続き検討する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
2026年度に日産が目指す姿は、新車のファミリー開発で200億円削減
日産自動車が事業構造改革によって2026年度に目指す姿をおさらいする。経営統合に至らなかった日産ホンダ、戦略的パートナーシップは維持
日産自動車とホンダは両社の経営統合に向けた検討に関する基本合意書を解約した。これに伴い、三菱自動車を含めた3社間での協業形態の検討も覚書を解約した。新たなアライアンス契約でルノーがインド事業を主導、日産はアンペアに出資せず
ルノーグループと日産自動車は新たなアライアンス契約を結んだ。日産の第3世代e-POWERを支える「新燃焼コンセプトSTARC」と「5in1」
日産自動車は2025年度後半からシリーズハイブリッドシステム「e-POWER」の第3世代を投入する。まずは欧州向け「キャシュカイ」で採用し、2026年度には北米向け「ローグ」や日本向けの大型ミニバンにも搭載していく。日産が再起に向け新型車と第3世代e-POWERを全世界に展開、3代目リーフはNACS対応
日産自動車は、3代目となる新型「リーフ」をはじめとする新型車やマイナーチェンジ車、第3世代「e-POWER」など2025〜2026年度にかけて投入する予定の新技術を発表した。三菱自動車が鴻海からのEV供給を正式に発表、2026年後半から販売
三菱自動車は電動車のラインアップ拡充について発表した。GMが諦めたロボタクシー、日産は横浜でどう取り組むのか
日産自動車はモビリティサービスの実用化に向けて、運転席が無人の状態での公道走行の様子を公開した。