高速光造形技術を搭載するPollyPolymer製3Dプリンタの国内展開を開始:3Dプリンタニュース
APPLE TREEは、HALSを搭載したPollyPolymer製3Dプリンタ「L300」の取り扱いを開始した。高速光造形技術のHALSは、積層時に生じる層ごとの剥離抵抗を低減し、光造形方式による造形プロセスの効率を高めている。
APPLE TREEは2025年4月2日、高速光造形技術(HALS:Hindered Asynchronous Light Synthesis)を搭載した、PollyPolymer製3Dプリンタ「L300」の取り扱いを開始した。PollyPolymerとの販売代理店契約により、日本国内での提供を始める。
PollyPolymerは、HALSによる高速3Dプリント技術や5000以上の材料レシピを提供する3Dプリンタメーカーだ。高速光造形技術のHALSは、積層時に生じる層ごとの剥離抵抗を低減し、光造形方式による造形プロセスの効率を高めている。
材料は、硬質ポリマー、エラストマー、高温素材など、5000種類以上の高性能材料を提供する。HALS技術を用いることで、優れた表面仕上げと高精度なディテールを提供する他、柔軟性と耐久性も有する。
また、PollyPolymerはソフトウェアやファームウェア、クラウドサービス、AI(人工知能)、ロボット技術を統合し、包括的な3Dプリントソリューションを提供する。3Dプリンタ単体だけでなく、システム全体として環境を最適化し、生産効率を最大化する。
他にAPPLE TREEでは、PollyPolymerの「3Dプリントスマートファクトリー(AMSF:Additive Manufacturing Smart Factory)システムを駆使したサービスビューロ」を提供。3Dプリント技術を活用し、試作から量産まで一貫して受託する製造プラットフォームで、開発スピードの向上や多品種少量生産を支援する。
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