スマート工場化に貢献するMECHATROLINK-4対応インバーター用イーサネットカード:FAニュース
安川電機は、MECHATROLINK-4に対応したインバーター用「Multi Protocol Ethernetオプションカード」の販売を開始した。セルの稼働状況の把握やセル単位での制御が可能になり、スマートファクトリー化に促進する。
安川電機は2025年2月12日、MECHATROLINK-4に対応したインバーター用「Multi Protocol Ethernetオプションカード」の販売を開始した。汎用インバーター「GA500」対応モデルを先行販売し、安川インバーター「GA700」対応モデルは同年3月の販売を予定している。
新製品は、複数の産業用Ethernetプロトコル(Modbus TCP/IP、Ethernet/IP、EtherCAT、PROFINET、BACnet IP)に加え、新たに高速モーションネットワークMECHATROLINK-4に対応する。装置や産業用ロボットなどで構成されるセルの稼働状況の把握や、セル単位での制御が可能になり、スマートファクトリー化の取り組みを促進する。
MECHATROLINK-4への対応により、セル全体の機器を統合してデータを収集、制御するYRMコントローラーやマシンコントローラーとの接続が可能になる。インバーターがサーボモーターやロボットなどと共通の通信プロトコルでデータ通信や制御ができるようになり、セル全体のデータ分析精度の向上につながる。
通信オプションカード上のDIPスイッチの設定変更のみでプロトコルの切り替えができ、セル制御用のYRMコントローラー「YRM1010/CPU-12」、マシンコントローラー「MPX1310」および「MPX1012J」に対応する。半導体製造装置や金属加工機、包装機、ファン、ポンプなどの産業機器全般での用途を想定する。
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