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品質保証のワークフローをノーコードで構築 医薬/食品製造向けサービス:製造ITニュース
横河電機は、品質保証に関わるフローを追跡して一元管理する、医薬品や食品製造向けクラウドサービス「OpreX Quality Management System」を発売した。ワークフローをノーコードで構築でき、さまざまな品質保証プロセスに柔軟に対応する。
横河電機は2025年2月3日、品質保証に関わるフローを追跡して一元管理する、医薬品や食品製造向けクラウドサービス「OpreX Quality Management System」を発売した。医薬品や医療機器、食品、化学分野での利用を見込み、さまざまな品質保証プロセスに柔軟に対応する。
同サービスは、製造手順と設定された基準からの逸脱やCAPA(Corrective Action and Preventive Action)への対応、製造手順の変更、文書改訂、教育記録などのワークフローをノーコードで構築できる。CAPAとは、不良や不適合の原因を取り除く是正措置と、不適合の再発原因を取り除くための予防措置のことだ。
グローバルで実績があり、拡張性に優れたクラウドプラットフォーム「ServiceNow」を利用しており、短期間での機能アップデートに対応する。また、さまざまなコネクターを標準装備し、製造実行管理システムなど外部システムとの連携も容易だ。
監査証跡やユーザー管理方法は、グローバル基準の医薬品規制に準拠。品質保証プロセスでのデータインテグリティ(データの完全性)向上にもつながる。最新のセキュリティプロトコルも装備し、強固なセキュリティを可能にする。
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