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小さな子どもの安全をガッチリ守る「安全ロック」の仕組み100円均一でモノの仕組みを考える(8)(2/3 ページ)

本連載「100円均一でモノの仕組みを考える」では、実際に100円均一ショップで販売されている商品を分解、観察して、その仕組みや構造を理解し、製品開発の過程を考察します。連載第8回のお題は、子ども用の「安全ロック」です。

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その他の構造を採用した安全ロック

 他にも、さまざまなロック機構を採用した子ども用の安全ロックが市販されています。100円均一ショップでもいろいろなものが販売されていました。図4はその一部となります。

他にもさまざまなタイプの子ども用安全ロックがある
図4 他にもさまざまなタイプの子ども用安全ロックがある[クリックで拡大]

 以降、図4に示した3つの製品それぞれのロック機構の違いについて見ていきたいと思います。

 ここで紹介する3つの製品で共通しているのは“ブリッジの材質が柔らかい”ということです。柔らかい素材のため、曲げて取り付けることが可能です。その代わり、ブリッジ自体にロック機構はなく、固定部にそれぞれ異なるロック機構が付いています。一つずつ確認してみましょう。

(1)両側のボタンを押し込むタイプ

 1つ目は、両側のボタンを押し込むことでロックが外れるタイプです(図4上段)。なお、ロック機構は本来固定部に入り込んで見えませんが、それでは説明になりませんので、以降の概略図ではあえて見えるようにしています。

 ロックされた状態では、ロック機構のツメが固定部の上面側に設けられているリブに引っ掛かって、外れるのを抑えます。ボタンを押すことでツメがリブから外れ、ロックが解除されます。ただし、この製品の場合はツメが左右に付いていますので、2つのボタンを両側から同時に押さなければロックは解除されません。

両側のボタンを押し込むタイプの安全ロック(1)
両側のボタンを押し込むタイプの安全ロック
図5 両側のボタンを押し込むタイプの安全ロック[クリックで拡大]

(2)上面のボタンを押し込むタイプ

 2つ目は、固定部の上面にボタンが付いているタイプです(図4中段)。ツメがボタンの役割も担っており、ボタンを押し込むことでロックが外れます。単純に、押すだけなので簡単に外れてしまいそうですが、固定部の奥までしっかりとボタンを押し込む必要があり、軽く押した程度ではロックは解除されません。

上面のボタンを押し込むタイプの安全ロック(1)
上面のボタンを押し込むタイプの安全ロック
図6 上面のボタンを押し込むタイプの安全ロック[クリックで拡大]

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