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東京計器の防衛管理棟が稼働開始、防衛事業の増産や新製品開発に対応:工場ニュース
東京計器は、防衛機器を取り扱う「防衛管理棟」が那須工場敷地内で完成し、稼働を開始した。増産体制の構築や、将来の新製品の開発および生産に向けて十分な広さを確保した。
東京計器は2024年12月25日、防衛機器を取り扱う「防衛管理棟」が那須工場(栃木県那須町)敷地内で完成しし、稼働を開始したと発表した。
防衛管理棟の建設費は約15億円で、総床面積は5580m2。増産体制の構築や、将来の新製品の開発および生産に向けて同棟を新設。防衛事業の管理および調達部署も集約し、スムーズな生産体制を図る。
GHG(温室効果ガス)排出量削減のため、屋上は太陽光発電を設置できるようにした。また、高断熱仕様により空調効率を向上させることで消費電力を削減する。
同社は昨今の防衛予算増額に伴い、防衛事業の受注残高が過去最高を更新。引き続き旺盛な需要を見込んでいる。さらに、防衛事業に携わる人材確保にも注力していく。
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