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ノーリツが本社工場にダッソーのMESプラットフォームを導入:製造IT導入事例
ノーリツは、兵庫県明石市にある明石本社工場に、Dassault Systemesの「DELMIA Apriso」を導入した。MESプラットフォームとして導入することで、製造オペレーション情報の一元管理が可能になる。
ノーリツは2024年12月17日、兵庫県明石市にある明石本社工場に、Dassault Systemesの「DELMIA Apriso」を導入したと発表した。同月より、本格運用を開始している。
同工場では、ニーズに対応したさまざまな給湯器を生産している。機種ごとに使用部品が異なり、構造も複雑なことから、製造工程で人による対応が多く求められる。そのため単純な自動化が困難で、同社は段階的なスマートファクトリー化を目指し、製造現場に散在するデータの一元管理を進めている。
今回、製造実行システム(MES)プラットフォームとしてDELMIA Aprisoを導入することで、在庫や品質、設備保全、作業員のオペレーションなどさまざまな製造オペレーション情報の一元管理が可能になる。
また、導入により同社は、中期経営計画で掲げる30億円の原価低減に向け、データドリブン経営を推進する。スマートファクトリー化を図るため、MESを中心とした自動化の基盤構築やトレーサビリティー強化を進め、生産性や品質の向上も目指すとしている。
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