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アマダが次世代型エンジニアを育成する教育施設、グローバルでマルチスキル化:工場ニュース
アマダは、次世代型エンジニア教育施設「アマダ・テクニカルエデュケーションセンター」を、神奈川県伊勢原市にある本社敷地内に開設した。サービスエンジニアのエンジニアリング力向上、マルチスキル化を目指す。
アマダは2024年11月21日、次世代型エンジニア教育施設「アマダ・テクニカルエデュケーションセンター(ATEC)」を、神奈川県伊勢原市にある本社敷地内に開設したと発表した。
同センターは鉄骨3階建てで、延床面積は約5199m2。1階の「実習場」には新旧45機種のマシンを設置し、マシン本体の分解や組み付けのほか、駆動機構やレーザー発振器などの専門知識も習得できる。自動化システムとロボットも多数設置し、試運転のほか、プログラム作成から加工までスキルの習得を目指す。
2階には、NC装置や空圧、油圧、専用治工具など、5部屋の「シミュレーター室」を用意する。危険性を伴う業務に必要な特別教育や職長教育などを実施する「研修室・プログラミング室」も備える。
3階は「事務所・会議室」で、屋上には容量200kWの太陽光パネルを設置。年間206MWhを発電し、CO2排出量を年間80トン削減する。
同年10月には、サービスエンジニアのエンジニアリング力向上やマルチスキル化に向けて、社員のエンジニアリング教育を開始した。36カ国約1700人のサービスエンジニアを、ユーザーの製造現場に貢献できる次世代型エンジニアに育成していく。
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