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弾が勢いよく飛び出す「おもちゃの銃」の仕組み100円均一でモノの仕組みを考える(6)(2/4 ページ)

本連載「100円均一でモノの仕組みを考える」では、実際に100円均一ショップで販売されている商品を分解、観察して、その仕組みや構造を理解し、製品開発の過程を考察します。連載第6回のお題は「おもちゃの銃」です。

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弾の装填から発射するまでの機構

 それでは、内部を簡略化したCADモデルを基に、弾の装填から発射するまでの機構を見ていきましょう。

内部を簡略化したおもちゃの銃のCADモデル
図3 内部を簡略化したおもちゃの銃のCADモデル[クリックで拡大]

 弾を銃口側から押し込んでいくと、スプリングが圧縮されます。さらに、圧縮されたスプリングによってリンクバーが押されます。このとき、リンクバーは後退するわけではなく、回転軸を基準に回ります。

弾を銃口側から押し込んだときの様子
図4 弾を銃口側から押し込んだときの様子[クリックで拡大]

 弾を押し切ると、リンクバーに付いているツメが弾のくぼみ部に引っ掛かり、弾がロックされます。このとき、圧縮されたスプリングの元に戻ろうとする力によって、リンクバーと弾はロックされた状態で保持されます。

圧縮されたスプリングの元に戻ろうとする力によってリンクバーと弾はロック状態で保持される
図5 圧縮されたスプリングの元に戻ろうとする力によってリンクバーと弾はロック状態で保持される[クリックで拡大]

 セットされた弾を発射するには、トリガーを引きます。トリガーを引くと、リンクバーの回転軸を軸にして、ツメが外れる方向にリンクバーが回ります。ツメが外れると、圧縮されたスプリングが一気に解放され、解放されたスプリングの力によって弾が勢いよく発射されます。

トリガーを引いてから、弾が発射されるまでの動き
図6 トリガーを引いてから、弾が発射されるまでの動き[クリックで拡大]

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