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連載「AMの品質保証とISO/ASTM 52920」まとめAMの品質保証とISO/ASTM 52920(最終回)(3/4 ページ)

本連載では、AM(Additive Manufacturing)における品質保証と、その方法を標準化した国際規格ISO/ASTM 52920について解説する。今回は、最終回としてこれまでの内容を要点とともに振り返る。

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量産の品質保証とは(連載第3回より)

 量産であるということは、エンドユーザーがいる、ということでした。ではエンドユーザーの要求品質はどう証明されるのでしょうか。

提供する側が要求品質の満足を保証する方法
提供する側が要求品質の満足を保証する方法[クリックで拡大]出所:テュフズードジャパン

 工業製品でエンドユーザーが存在する量産品においては、製品メーカーによる品質保証、その構成品を製造しているメーカーによる品質保証、構成品のそのまた構成品を製造しているメーカーによる品質保証、というように積み上げていくことで、最終的な製品の品質をエンドユーザーに対して保証しているのです。

A社、B社、C社のそれぞれの間で、図面や仕様書による品質要求や、その要求の達成をどう証明するのかという品質保証の合意が行われている
A社、B社、C社のそれぞれの間で、図面や仕様書による品質要求や、その要求の達成をどう証明するのかという品質保証の合意が行われている[クリックで拡大]出所:テュフズードジャパン

 詳しくは連載第3回「自動車を例に考える工業製品の量産品質保証」をご覧ください。

AM量産の品質保証とは(連載第4回より)

 エンドユーザーの要求品質の満足のためには、

・不良を発生させない

・発生してしまった不良を流出させない

ことが大事だ、ということで

全ての工程が不良を出さないように定義されていること


C社のAM製造工程[クリックで拡大]出所:テュフズードジャパン

不良発生の原因を特性要因図で究明[クリックで拡大]出所:テュフズードジャパン

不良を流出させないチェック機能と、不良が発生した時のPDCAができていること

品質ゲートを各工程間に設定(自工程完結)して不良流出を防止
品質ゲートを各工程間に設定(自工程完結)して不良流出を防止[クリックで拡大]出所:テュフズードジャパン

 これら2つを中心に「全部の工程をちゃんとしていく(品質保証システムの構築)」ことに取り組んでいくことになります。

 詳しくは連載第4回「不良の発生と流出を防ぐAMの量産品質保証とは」をご覧ください。

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