XRグラスの利用拡大を目的に覚書を締結し、デジタルツイン構築を支援:XRニュース
bestatは、NTTコノキューと「NTTコノキュー MiRZAソリューションパートナー」の覚書を締結した。NTTコノキューデバイス製XRグラス「MiRZA」の利用シーン開拓を目的としている。
bestatは2024年10月16日、NTTコノキューと「NTTコノキュー MiRZAソリューションパートナー」の覚書を締結したと発表した。NTTコノキューデバイス製XRグラス「MiRZA」の利用シーン開拓を目的としている。
MiRZAは、スマートフォンと無線接続する軽量なメガネ型デバイスで、Qualcommのチップセット「Snapdragon AR2 Gen 1」を搭載する。企画から設計、開発、製造までの全てが国内で完結している「JAPAN MADE」のXRグラスだ。
bestatは、MiRZAの3Dデータ生成分野において、XRグラスによるデジタルツインを推進する事業者に向けて、高品質な3Dデータの生成や活用技術を提供する。これらを活用することで、XRグラス利用事業者は緻密な3Dモデルを自社内で素早く生成し、活用や管理ができるようになる。
また、bestatはMiRZAソリューションパートナーとして、MiRZAの利用シーンを開拓するに当たり、XRグラスを利用するエンタープライズ向けにも、同社が提供するクラウド型ソフトウェア「3D.Core」の技術を提供する。
3D.Coreは、スマートフォンの写真や点群データから高精度の3Dモデルを自動生成し、デジタルツインで利用しやすいデータに自動変換する独自のソフトウェアだ。不要な部分をノーコードでトリミングするなどデータ管理が容易で、軽量化処理を自動で実行する高度なデータ加工もできる。
3D.Coreが備える独自開発のAI(人工知能)アルゴリズムは、光沢や細い線などを高精度に再現する。さらに、各事業者のさまざまな社内システムに柔軟に連携して、3Dデータの活用を支援する。
関連記事
- 「Apple Vision Pro」で何ができる? 製造業での活用の可能性を探る
Appleが「WWDC23」で発表した空間コンピューティングデバイス「Apple Vision Pro」。既に製造業でもVR/AR/MRを活用したソリューションが登場し、現場に浸透しつつある中、Vision Proは製造業にどのようなインパクトをもたらすのだろうか。 - 製造業こそ「メタバース」に真剣に向き合うべき
2022年は「メタバース」に関するさまざまな技術やサービスが登場すると予想されます。単なるバズワードとして捉えている方も多いかと思いますが、ユースケースをひも解いてみると、モノづくりに携わる皆さんや設計者の方々にも深く関わっていることが見えてきます。一体どんな世界をもたらしてくれるのでしょうか。 - 日産がMR技術活用で外観目視検査の作業習熟期間を半減、指導工数は9割減
オンラインイベント「製造・自動車業界DXフォーラム2021」において、日産自動車は「【日産自動車が進める生産現場のDX】 Mixed Realityを活用した早期作業習熟の実現」と題し、2021年10月に発表した「ニッサンインテリジェントファクトリー」の取り組みの1つである「MR(複合現実感)を活用した革新的作業指導」について紹介した。 - トヨタが挑戦するxRを活用したもっといいクルマづくりとサービス提供
オンラインイベント「Unity道場 自動車編」において、トヨタ自動車 サービス技術部 主幹の栢野浩一氏が登壇し、「トヨタのxR活用で進める現場DXへの挑戦 〜UnityとHoloLens 2を用いて〜」をテーマに、販売店への展開を中心としたサービス技術領域における「HoloLens 2」を活用した取り組みや、xR技術の試行事例などについて紹介した。 - 工場やオフィスなど現実空間を対象にARコンテンツをレイアウトできる技術
PTCジャパンはメディア向けラウンドテーブルを開催し、同社の産業向けAR(拡張現実)ソリューション「Vuforia Studio」が提供する空間コンピューティング「Area Targets(エリアターゲット)」の特長やその可能性について説明した。 - 3D CADで作った3Dデータを生かし切るVRとARの進化
AI(人工知能)と同じく2016年にブームを迎えたVR(仮想現実)。2017年以降、このVRが、製造業や建設業の設計開発プロセスに大きな変化を与えそうだ。AR(拡張現実)についても、「デジタルツイン」をキーワードに3D CADで作成した3Dデータの活用が進む可能性が高い。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.