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4割が転職を検討する年代でも、働きがいを感じている人は転職を考えないキャリアニュース(1/2 ページ)

日本能率協会総合研究所が「働きがいに関するアンケート」の結果を発表。25〜34歳の44%が転職を検討していたが、会社への誇りと仕事へのやりがいが高い「エンゲージ層」は、63%が転職を考えたことがないと回答した。

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 日本能率協会総合研究所(JMAR)は2024年9月11日、「働きがいに関するアンケート」の結果を発表した。同調査は、従業員300人以上の企業の会社員および会社役員1万人を対象とした。

 初めに、現職からの転職意向を尋ねたところ、25〜29歳と35〜39歳は「転職活動中」の回答割合が10%を超えていた。「直近3年以内に転職を考えたことはない」の回答割合は、25〜29歳が最も小さく、年齢が上がるにつれてその割合は大きくなった。

 また、25〜29歳、30〜34歳は「転職活動中」と「直近3年以内に転職を考えたことがあるが、転職はしていない」を合わせた回答割合が半数を超えており、転職活動に対してアクティブな年齢層であることがうかがえる。

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現職からの転職意向(年齢層別)[クリックで拡大] 出所:日本能率協会総合研究所

 JMARでは、回答によって以下の4つの層に分類し、定義している。「エンゲージメント層(会社への誇りと仕事のやりがいがある層)」「安住層(会社への誇りがあるが仕事のやりがいがない層)」「個人主義層(会社への誇りがないが仕事のやりがいがある層)」「不満層(会社への誇り、仕事のやりがいがない層)」だ。

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回答による層別分類 出所:日本能率協会総合研究所

「エンゲージメント層」は「3年以内に転職を考えたことはない」が6割

 転職にアクティブな25〜34歳に転職意向を尋ねたところ、「転職活動中」は8.9%だった。25〜34歳の中で「エンゲージメント層」は「転職活動中」が4.2%で、「直近3年以内に転職を考えたことはない」が63.1%となっている。「不満層」を見ると「転職活動中」は11.6%で、エンゲージメントが離職率の低下に寄与していることがうかがえる。

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現職からの転職意向(25〜34歳のみ、エンゲージメント層別)[クリックで拡大] 出所:日本能率協会総合研究所

 25〜34歳に「直近3年以内に転職を考えたことはない」の理由を尋ねると、1位は「今の仕事にやりがいを感じているから(仕事のやりがい)」(26.9%)、2位が「今の会社の勤務地に満足しているから(勤務地)」(26.4%)、3位は「今の会社の給与に納得しているから(給与)」(22.9%)だった。

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今の会社で転職を考えたことはない理由(25〜34歳のみ)[クリックで拡大] 出所:日本能率協会総合研究所

 25〜34歳に「直近3年以内に転職を考えたことがあるが、転職はしていない」理由も尋ねた。最多回答は「今の会社で柔軟な働き方ができるから(柔軟な働き方)」(14.4%)で、次いで「今の会社の勤務地に満足しているから(勤務地)」(14.1%)、「今の会社の給与に納得しているから(給与)」(13.5%)となった。転職を思いとどまった理由として、柔軟な働き方や勤務地が重視されていることが分かる。

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今の会社にとどまっている(転職をしていない)理由(25〜34歳のみ)[クリックで拡大] 出所:日本能率協会総合研究所
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