EV拡大で増加する大型基板に対応、パナソニックの新モジュラーマウンター:FAニュース
パナソニックコネクトは電子回路の基板にコンデンサーなどの部品を配置するマウンターの新モデル「NPM-GW」の受注を開始した。
パナソニックコネクトは2024年8月29日、電子回路の基板にコンデンサーなどの部品を配置するマウンターの新モデル「NPM-GW」の受注を同月に開始したと発表した。
EV(電気自動車)やDX(デジタルトランスフォーメーション)の需要拡大により、車載や通信インフラ関連の工場では、製造される回路基板について、多種多様な基板サイズや部品、生産量、個々の工場の生産形態や製品特性に合ったモノづくりへの対応が求められている。
労働人口の減少に伴う省人化や熟練作業者を必要としないスキルレス化にも関心が高まっており、リモート操作や手順をナビゲートする機能へのニーズも増加している。
そこで、NPM-GWでは、シングルコンベヤー仕様で最大760×687mmまでの基板搬送を可能とし、部品も0201(0.25×0.125mm)チップ部品から□135mm部品(135×135×18mm)まで、さらに部品高さは最大45mmまでと幅広い部品に対応する。
対象ユニット状態をリアルタイムに監視し、監視対象の数値の変化によって、メンテナンス時期や生産に支障を与える状態を知らせる。また、吸着/認識エラー時は、設備を停止せずに吸着位置を自動補正して生産を再開する。
リモート操作による復旧も可能となっており、エラー復旧時間を短縮し、省人化と稼働率向上を実現。また、効率的な部品供給順序をナビゲートする部品供給支援ツールにより、オペレーターへの部品供給指示を行う。
最大タクトは10万4000CPH(Chip Per Hour)となっている。
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