育児休業を「半年以上取得したい」と若年層男性の29%が回答:キャリアニュース(1/2 ページ)
厚生労働省イクメンプロジェクトが、若年層を対象に実施した育児休業などに対する意識調査の結果を発表した。育休の認知度は9割以上で、仕事も育児も熱心に取り組みたいと回答した人が男女とも8割以上を占めた。
厚生労働省委託事業「男性の育児休業取得促進事業(イクメンプロジェクト)」は2024年7月31日、「若年層における育児休業等取得に対する意識調査」の結果を発表した。
同調査は、高校生や大学生など全国の学生若年層(18〜25歳)の男女を対象としたもので、2026件のサンプルを得た。
初めに、新卒で入社する会社を選ぶ際に、将来の仕事(キャリア)とプライベートの両立を意識しているかと尋ねたところ、「両立を意識している」が32.0%、「両立をやや意識している」が45.9%となり、全体の77.9%が両立を意識していると回答した。男女別に見ると、男性は76.8%、女性は79.1%が仕事とプライベートを両立できる働き方を希望していることが明らかになった。
次に「社会に出た後の働き方」について、何に働きがいを感じるか尋ねたところ、「仕事もプライベートも両立する」は91.2%を占めた。「定時であがる/休みは取得するけれどもその時間内は密度濃く仕事をする」は87.2%だった。
また、「仕事も育児も熱心に取り組むつもりだ」という考え方への思いを尋ねると、「そう思う」が34.4%、「どちらかというとそう思う」が52.6%となり、そう思うが全体の87.0%を占めた。男女別に見ると、男性の87.9%、女性は85.9%がそう思うと回答しており、男女差は見られなかった。
育児休業制度(育休)の認知度については、「知っている」が66.6%、「名前は聞いたことがあるが、内容は知らない」が25.8%となり、92.4%が知っていた。男女別に見ると、男性の91.7%、女性の93.2%が知っていると回答している。
92.4%という育児休業制度の認知度は、他の制度と比較しても高く、他の制度の中で認知度が最も高かった「年次有給休暇」の92.8%と小差(0.4pt)だった。
続いて、自分自身は育休を取得したいかと尋ねたところ、「育休を取得したい」が52.6%、「育休をどちらかというと取得したい」が35.1%となり、取得したいが87.7%を占めた。男女別に見ると、女性の91.4%、男性の84.3%が取得したいと考えており、男女ともに9割程度、育休取得意向があることが分かった。
「あなたは、配偶者に育休をどの程度取得してほしいと思いますか」という質問では、「配偶者に育休を取得してほしい」が52.4%、「配偶者に育休をどちらかというと取得してほしい」が36.2%となり、88.6%が配偶者に育休を取得してほしいと回答した。男女別に見ると、男性の88.2%、女性の89.1%が配偶者に育休を取得してほしいと回答している。
希望する育児休業期間を尋ねたところ、男性の29.2%が「半年以上」と回答した。男性のこの他の回答は、「1年以上」が16.0%、「1カ月〜3カ月未満」が25.3%となっており、若年男性の希望する育児休業期間が比較的長期であることが分かった。
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