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物流現場のバーコード読み取りにラズパイを活用するラズパイで製造業のお手軽IoT活用(15)(2/3 ページ)

小型ボードコンピュータ「Raspberry Pi(ラズパイ)」を使って、低コストかつ現場レベルでIoT(モノのインターネット)を活用する手法について解説する本連載。第15回は、物流現場におけるラズパイと各種情報収集方法の組み合わせについて紹介する。

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2.ラズパイカメラと画像解析

 ラズパイカメラと画像解析では、ラズパイに接続したカメラで現品票についているバーコードを読み取ります。

 1次元コードや2次元コードなど、個別にフォーマットが異なる現品票でもバーコード部分をカメラに近づけるだけでそこから情報を取得してデジタルデータに変換して登録できます。納品書や現品票のフォーマットがバラバラでも情報収集できることが最大の利点となります。

情報収集の流れ

  1. 現品票をラズパイカメラで撮影する
  2. カメラの画像から自動でバーコードを認識する
  3. バーコードをデジタルデータに変換し登録する
  4. 登録した情報を履歴として検索できる
図3
図3 ラズパイカメラからバーコード情報を収集する手順[クリックで拡大]

 バーコード読み取りを行う画像変換ソフトウェアとしては、オープンソースで公開されているOpenCVやpyzbarを使用するのが一般的です。

 これらのソフトを使用すると、カメラで撮影したバーコードをデジタルデータに自動で変換してくれます。1次元や2次元をはじめほとんどのバーコードに組み込まれている情報を読み取って変換してくれるのですが、バーコードや2次元コードの印刷が規格通りでないとうまく読み取れないケースがあります。

 このような場合、規格通りに印刷するように納品書や現品票の発行元に依頼する必要があります。もし、規格通りの印刷をしてもらえない場合は、有償のバーコードライブラリも市販されていますのでそちらを活用すれば読み取り精度を確保できます。

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