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日立がロボティクスSIの協創拠点を東西に開設、プロダクトとOTの実物を体感可能産業用ロボット(1/3 ページ)

日立製作所と日立オートメーションは、製造や物流の分野向けのロボティクスSIを中核とした自動化/最適化の協創拠点「Automation Square HANEDA」を報道陣に公開。羽田空港に隣接する同所と併せて、京都市内に「Automation Square KYOTO」も開設している。

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 日立製作所(以下、日立)と日立オートメーションは2024年7月2日、製造や物流の分野向けのロボティクスSIを中核とした自動化/最適化の協創拠点「Automation Square HANEDA」(東京都大田区)を報道陣に公開した。日立が持つプロダクト、OT(制御技術)、ITだけでなく、協業パートナーのソリューションを組み合わせてさまざまな課題を解決する「トータルシームレスソリューション」について、製造と物流という2つの分野で分かりやすく示す実機展示が中心となっており年間で120社の来場を見込む。

「Automation Square HANEDA」の製造業向けデモラインの様子。バラ積みしたボトルを3D CADマッチングで認識してからピッキングし、次の工程に流している[クリックで再生]
「Automation Square HANEDA」の物流/流通業向けデモラインの様子。プロジェクションマッピングによりピッキング指示に合わせて作業者が棚からモノをピックし、目の前に移動してくるAGVのコンテナに投入している[クリックで再生]

 また同日に、Automation Square HANEDAと同じくロボティクスSIの協創拠点となる「Automation Square KYOTO」(京都市下京区)に開設している。東西にロボティクスSIの協創拠点を展開することで、コンサルティングを含めた構想段階からトータルシームレスソリューションを通じて顧客とともに課題解決に取り組む協創型ラインビルディングによる最適な自動化の提案を進めていく考えだ。

「Automation Square HANEDA」と「Automation Square KYOTO」のコンセプト
「Automation Square HANEDA」と「Automation Square KYOTO」のコンセプト[クリックで拡大] 出所:日立
日立の森田和信氏
日立の森田和信氏

 日立 執行役常務 インダストリアルデジタルビジネスユニットCEOの森田和信氏は「日立は、プロダクト、OT、ITをつなげて社会に貢献していくことを事業の中核としている、このつなげるところを『Lumada』と表現しており、そこではデジタル技術が重要な役割を果たしている。このLumadaについて、主にITと関わるデータドリブンな協創拠点は既に『Lumada Innovation Hub Tokyo』などがあるが、データを生み出すプロダクトやOTと関わる協創拠点がなかった。Automation Square HANEDA/KYOTOは、このデータを生み出していくところを見せて理解してもらう協創拠点として活用していく。また、日立が手掛けるプロダクトやOTのことを知らない顧客がまだまだ多いとも感じており、そういった方々にも実際に来場して体験してもらいたい」と語る。

 Automation Square HANEDAが開設された羽田イノベーションシティは、羽田空港に隣接するとともに京浜急行と東京モノレールの天空橋駅と直結している。都心からだけでなく、羽田空港を通して国内や海外からのアクセスが良好なことを特徴としている。一方、Automation Square KYOTOは、京都駅から2駅離れたJR丹波口駅から徒歩5分の京都リサーチパーク内に開設された。羽田空港から海外の顧客を直接迎え入れられるAutomation Square HANEDA、日本の観光地として世界的に知られる京都に拠点を構えるAutomation Square KYOTO、両所とも国内にとどまらないグローバルを意識しての立地となっている。

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