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生産性を1.2倍へ、パナソニック冷蔵庫のグローバルマザー工場のモノづくり力メイドインジャパンの現場力(2/3 ページ)

パナソニックは、冷蔵庫事業の説明を行うとともに、マザー工場である草津工場の冷蔵庫のモノづくりに関する取り組みについて紹介した。

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マザー工場である草津工場のモノづくり

 草津工場は1969年に冷蔵庫の生産を開始。敷地面積は10万m2、従業員数は700人、生産能力は1日2000台となっている。

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冷蔵庫 草津工場の概要[クリックで拡大] 出所:パナソニック

 冷蔵庫は、キャビネットや内箱などの成形品で構成されるキャビネットブロック、機械室、冷却風路、庫内ブロック、ドアブロックなどで構成される。これらのブロックごとに部品や機械などをそれぞれ組み立てていき、最終的にこれらを組み合わせて完成品となる。また、キャビネットと内箱の間には真空断熱材とウレタン素材を充填(じゅうてん)しており、断熱性を確保している。製品の省エネ性と大容量が求められることから断熱材の効率性がより求められるようになっているが、草津工場では特殊治具により寸法精度を保証する他、製造条件を全機種で設定することで、安定した品質を実現しているという。

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ウレタン発泡における品質の確保[クリックで拡大] 出所:パナソニック

 また、50年以上の歴史を持つ工場であるため、生産ラインは大量生産時代のベルトコンベヤー方式となっているが、少量多品種生産に対応するために、同じラインでさまざまな機種が流れてくる「ミックス生産」を実現している。混流を実現するために、流れてくるワークや部品ごとにバーコードを設置しそれを検知することで、必要な部材の用意や梱包作業などを自動で行えるようになっている。一方、組み立て作業を行う作業者は、バーコード検知をトリガーとして運ばれてきた部材やワークに合わせて定型作業を行う形となっている。

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ミックス生産の様子[クリックで拡大]

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