受託造形サービスにAxtra3D製のHPS方式3Dプリンタ「Lumia X1」を導入:3Dプリンタニュース
DMM.comは、DMM.make 3Dプリント事業にて、Axtra3D製3Dプリンタ「Lumia X1」を導入した。高速、高精度、高解像度な3Dプリントが可能なHPS造形方式での受託造形に対応する。
DMM.comは2024年5月14日、DMM.make 3Dプリント事業において、Axtra3D製の3Dプリンタ「Lumia X1」を導入した。高速、高精度、高解像度な3Dプリントが可能なHPS(Hybrid Photosynthesis)造形方式での受託造形に対応する。
Lumia X1は、製造方式としてHPSを採用しており、造形速度が速いことに加え、優れた表面品質と精度を両立している。素材は、405nm DLP樹脂と互換性のある材料(基本オープンマテリアル)が使用可能で、最大造形サイズは249×140×495mmとなる。
面で紫外線を照射して造形する従来の「DLP」方式は、造形速度は速いが、造形範囲が広くなるほど完成物の解像度が粗くなる。また、一筆書きのように、造形物の輪郭と断面を1層ごとに造形する「SLA」方式は、造形精度に優れ、滑らかに仕上がるが、出力に時間がかかる。
HPS方式は、DLP方式とSLA方式の課題を解消しており、高速で高品質な造形ができるのが特長だ。一般的に、単純な構造の金型でも製造に1カ月以上かかるが、最終製品の部品の製造に「Lumia X1」を活用する医療機器メーカーの事例では、射出成形プロセスの全工程を約8時間で完了し、1営業日内でCADモデルの受け取りから約100個の部品の製造まで実現できたという。
また、DMM.make 3DプリントはLumia X1の日本総代理店も務めており、ユーザーは受託造形で性能を体験した後、同プリンタを購入することも可能だ。
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