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UBE、新基幹システムにクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を導入:製造IT導入事例
UBEは、新基幹システムとして、SAPのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を導入した。旧システムから約1年半で移行プロジェクトを完了し、業務標準化の基盤構築に向けて機能の統廃合などを進めている。
UBEは2024年4月30日、新たな基幹システムとして、SAPのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud」を導入し、運用を開始したと発表した。
UBEでは、2000年に製造や会計、販売などの基幹部門向け管理システムとして「SAP R/3」を導入した。SAP R/3が2027年にサポート終了となることから、今回SAP S/4HANA Cloudへ移行した。
新システム導入の目的として、「DX(デジタルトランスフォーメーション)推進を加速するための基盤構築」「現行システム資産を利用しながらの新システムへの効率的な移行」「グローバル体制における業務標準化に向けて、煩雑化していた各機能の整備」の3点を挙げている。
現行システムの資産を活用したことで、決定から約1年半で移行プロジェクトを完了した。現在は、業務標準化の基盤構築に向けた機能の統廃合や、SAP S/4HANA Cloudの新機能を活用したデータドリブンを進めているという。
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