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従業員130人全員がデザイナー 社員6人の町工場が急拡大し続けているワケワクワクを原動力に! ものづくりなヒト探訪記(13)(1/6 ページ)

本連載では、新しい領域にチャレンジする中小製造業の“いま”を紹介していきます。今回は、創業70年以上の歴史を持ちながら、スピード感のある事業展開でベンチャーのような雰囲気もあわせ持つ、大阪府八尾市の友安製作所 本社オフィス兼工場を取材しました。

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MONOist編集部より

本連載はパブリカが運営するWebメディア「ものづくり新聞」に掲載された記事を、一部編集した上で転載するものです。

ものづくり新聞は全国の中小製造業で働く人に注目し、その魅力を発信する記事を制作しています。本連載では、中小製造業の“いま”を紹介していきます。



友安製作所の山東清高さん(左)と國清彩さん(右)にインタビューしました 出所:ものづくり新聞

 友安製作所は1948年に創業し、70年以上の歴史があります。その一方で、スピード感のある事業展開やフラットで風通しの良い社風から、ベンチャー企業のような雰囲気も備えています。同社の始まりは、町工場でのネジやカーテンフックの製造でした。当初は金属製のカーテンフックの売り上げが順調でしたが、より安価で扱いやすいプラスチック製のカーテンフックの普及や外国製商品の流入などにより、業績が低迷していた時期もあります。

 しかし、2004年に創業者の孫である友安啓則(ともやす ひろのり)さんが入社し、2016年に3代目社長に就任して以降、「ライフスタイルカンパニー」として、通販事業やカフェ事業、まちづくり事業など、幅広い事業展開で進化し続けています。人それぞれの異なる価値観や個性を受け入れ、その人生に関わり、暮らしを彩り豊かにしたいという思いから、多種多様なライフスタイルに応えるための、さまざまな事業や商品を用意しています。


友安製作所の事業展開のイメージ[クリックして拡大] 出所:友安製作所

 友安製作所は、大阪府、東京都、福岡県、福井県で拠点を持ち、130人以上の従業員全員がデザイナーとして仕事をしています。これには「全員が自発的に考え、世界をより豊かにするために自分の仕事をデザインする」という意識でいてほしいという社長の思いが込められています。そのため、全ての部署に「〇〇デザイン部」という名前がついているのです。


友安製作所の本社オフィス兼工場[クリックして拡大] 出所:ものづくり新聞

 写真の手前にある3階建ての建物には、モノづくり作業用のスペースや撮影部屋、カフェテリアなどがあります。奥にある紺色の建物は、デスクワークや会議の場所として使われています。今回はその両方を見学させていただきました。

 それでは早速、建物の中に入ってみます。

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