マイボトル利用の“面倒さ”を、電池レスIoTタグと自動洗浄機で変えられるか:製造業IoT(1/2 ページ)
サトーホールディングスは2024年3月26日、象印マホービン、総合地球環境学研究所と共同で、マイボトルの利用回数を可視化する実証実験を開始すると発表した。バッテリーレスで稼働するRFIDタグ「Wiliot IoTピクセル」と象印マホービンが開発した「マイボトル洗浄機」を組み合わせて可視化の仕組みを構築する。
サトーホールディングスは2024年3月26日、象印マホービン、総合地球環境学研究所と共同で、マイボトルの利用回数を可視化する実証実験を開始すると発表した。バッテリーレスで稼働するRFIDタグ「Wiliot IoTピクセル」と象印マホービンが開発した「マイボトル洗浄機」を組み合わせて可視化の仕組みを構築する。
従業員にRFIDタグ付き「マイボトル」を配布
実証実験は2024年4月1日〜9月30日の約半年間、サトーホールディングス本社の従業員約200人を対象に実施する。Wiliot IoTピクセルを搭載した象印マホービンの「ステンレス キャリータンブラー」を配布して、マイボトルとして出社時に活用してもらう。
マイボトル使用後は、サトーホールディングスの本社オフィス内にあるショールーム併設カフェに設置されたマイボトル洗浄機で容器を洗う。その際、Wiliot IoTピクセルがBluetooth通信で発信したデータを、マイボトル洗浄機側で取得する。
取得したデータは、クラウド経由でユーザーのスマートフォンの専用アプリに送られて、マイボトルの利用回数としてカウントされる。専用アプリ上では利用回数に応じて、プラスチックカップごみやCO2排出量の削減にどの程度貢献したかが表示される。利用回数が増えるにつれて、専用アプリ上で砂漠のイラストが徐々に森に変化していく仕掛けもある。進捗に合わせて、カフェの利用クーポンも配布する。
実証実験の期間中は、外部企業によるマイボトルの設置ブースなどの見学も受け付ける。実証実験を公開することで、オフィスでのマイボトル利用促進の取り組みに関心を持ってもらい、活動の輪を広げていく狙いがある。
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