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物流自動化でカギを握る“つなぐ力”、三菱ロジが新中計で目指す飛躍製造マネジメントニュース(1/2 ページ)

三菱ロジスネクストは2024〜2026年度の新中期経営計画「Logisnext Transform 2026」を発表した。

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 三菱ロジスネクストは2024年3月22日、2024〜2026年度の新中期経営計画「Logisnext Transform 2026」を発表し、同日開催したオンラインの会見で概要を説明した。

市場に浸透する中国製フォークリフト

 三菱ロジスネクストは2035年度までの「長期経営ビジョン2035」において、事業規模として売上高1兆円、ソリューション事業の売上高2000億円、フォークリフトのバッテリー車比率90%などの目標を掲げている。2021〜2023年度の中期経営計画「Logisnext SolutionS 2023」における目標の売上高5000億円は2022年度に達成し、残る目標の営業利益300億円、営業利益率6%は2023年度に達成見込みなど、目下の歩みは順調だ。

 三菱ロジスネクスト 代表取締役社長の間野裕一氏は「コロナ禍による大きな環境変化の中、コストアップに対する価格適正化の取り組みなど収益力が向上した他、北米での直販事業の成長や拠点の再編などによる企業体力の強化、ソリューションビジネスでの成長戦略の推進、長期経営ビジョン制定や広報機能の拡充によるブランド力の向上を実現できた」と手応えを語る。


現中期経営計画の振り返り[クリックで拡大]出所:三菱ロジスネクスト

 一方で事業環境の変化として、環境規制、脱炭素社会への移行に伴う新型バッテリー車の市場投入や物流自動化市場の競争激化による技術開発の加速、新興国だけでなく欧米にも浸透する中国製フォークリフトへの対応などを挙げた。特に中国製品については「大きな脅威と認識している。コロナ禍を経て中国経済が変調し、脱炭素へ大きく舵が切られた。中国製リチウムイオンバッテリーの市場席巻などを背景に、世界中で中国製フォークリフトの伸びが顕著となっている」(間野氏)。

 Logisnext Transform 2026では、数値目標として2026年度に売上高7000億円、営業利益率8%を挙げ、産業車両領域での成長、物流ソリューション事業の飛躍、企業体質改善の継続と事業構造改革への挑戦の3つを基本戦略とした。


新中期経営計画のイメージ図[クリックで拡大]出所:三菱ロジスネクスト

新中期経営計画の基本戦略[クリックで拡大]出所:三菱ロジスネクスト

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