光造形方式3Dプリンタを使用し、アルミ金型と同等の射出成形用金型を製造:3Dプリンタニュース
3D Printing Corporationは、Photocentricの光造形方式3Dプリンタ「LC Magna」を使用し、アルミ金型と同等の射出成形用金型を製造した。4週間かかっていた金型製造を14時間に短縮した。
3D Printing Corporationは2024年2月7日、Photocentricの光造形方式3Dプリンタ「LC Magna」を使用し、アルミ金型と同等の射出成形用金型を製造したと発表した。4週間かかっていた金型製造を、14時間に短縮している。
靴メーカーのGrisportは、新製品を迅速に市場へ流通するため、3DプリンタのLC Magnaを導入。3Dプリンティング用の新材料「HighTemp DL401」を採用した金型を製造し、設計から最終製品までの期間を約4カ月から約1カ月半に短縮した。
LC Magnaは、小型から大型サイズの部品や製品、最終部品を高精度に造形する。造形速度が速く、1時間あたり最大で高さ16mmの造形ができる。
材料として使用したHighTemp DL401は、高い剛性と延性を兼ね備えた、金型用途向けの硬質樹脂。PU(ポリウレタン)の射出に必要な高温に達し、安定した温度を維持できる。高性能の高温プラスチックで造形した射出成形用金型は、アルミ金型に匹敵する性能を持つ。
設計は、従来のアルミ金型と同様のものを使用できるため、リードタイムの短縮につながる。また、金型製造のランニングコストは、従来の約80万円から約4万円まで削減した。低コストかつ迅速な大量生産が可能になり、流通の迅速化、コスト削減に寄与する。限定版やカスタム製品の生産にも対応している。
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