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技術者のスキル情報をデジタル化、データに基づく戦略的な人材育成を推進 THKが導入:製造IT導入事例
Skillnoteは、THKがクラウド型スキルマネジメントシステム「Skillnote」を開発の試験部門に導入したと発表した。スキルデータに基づいた戦略的な人材育成が可能になるという。
Skillnoteは2023年10月18日、クラウド型スキルマネジメントシステム「Skillnote」を、THKが導入したと発表した。開発の試験部門にて、同年9月から運用を開始している。
Skillnoteは、製造業においてExcelなどで作成されてきたスキルマップを一元的に管理し、運用できるクラウドサービスだ。
THKでは試験部門の技術者教育の強化を進めているが、従来の手作業によるスキル管理では情報の一元化ができず、スキル項目などを細かく管理することが難しかった。そこで、スキル情報をデジタル化し、同データに基づいた戦略的な人材育成を実現する手段として今回、Skillnoteの導入を決定した。
同システム導入により、増加しつつあるスキル情報を可視化し、一元的に運用できると同時に、スキル情報の取得から最適な教育計画の立案、教育履歴の確認などをシステム上で完結できるようになった。これにより、データに基づいた戦略的な人材育成が可能になる。
同社では今後、他部署への展開などを含むSkillnoteの適用範囲の拡大を検討している。
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